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あなたはここに居ていい人なのだと世界に向かって叫びたい話

キャリアコンサルタント仲間から紹介された書籍「原体験ドリブン」を読んで、自分の原体験を深掘りした話です。

原体験ドリブン 概要

原体験ドリブン。
キャリアコンサルタント仲間とのZoom飲み会でおすすめされ、その場でkindle版を購入しました。

冒頭、自分の軸がなく悩んでいたという筆者の日々が綴られます。徐々に自分のやりたいことを模索し、さまざまな出会いがある中で、「原体験」を意識するきっかけとなった出来事が起こります。

原体験とは、自分のルーツです。私たちのあらゆる行動、考えのもと、「一番の原点」あるいは、「根拠」になりうる大きな体験です。あなたが今もっている判断基準や価値観は、原体験をもとにつくられています。そして、この原体験を意識すれば、「自分の軸」をつくることができます。

原体験ドリブンより抜粋

この「原体験」を意識した「自分の軸」を見つけることで、起業や進学や就職、人生の大きな転機で納得のいく選択ができるようになる、という内容の本なのです。

本書内には、原体験を探るためのワークも書いてあります。

原体験ドリブン 感想

一番心に残ったのは、原体験を意識した自分の価値観を明確にすることで、より他者の心に響くようになるよ、という点です。

うわべだけの言葉はいくらたくみで美しくとも、オーディエンスの心にまったく響きません。自分の経験がない、うすっぺらな借り物の言葉だからです。一方、原体験に裏打ちされた言葉は、聞く側の反応を熱狂的なものに一変させます。

原体験ドリブンより抜粋

これからフリーランスを目指すにあたり、原体験を掘り下げ、自分の価値観をより明確にすることで自分が伝えたい人、伝えたいことが明確になるのではないか、と考えました。

自分自身の原体験を掘り下げてみた

価値観を深掘りする中で気づいた私が最も大事にしている価値観は
『自分も相手も楽しいこと』でした。

誰かひとりでもつらい思いをしている人がいると嫌で、
その場の全員が楽しんでいる状態が好き。

チーム内にひとりでもつらい思いをしている人がいると苦しくなります。
助けたいと思います。

何故このような価値観になったのか?

それには大きく2つの原体験がありました。

1つ目は小・中・高とほとんどクラスに友達がいなかったことです。

今でも”変わった人”といわれることが多いですが、幼少期は空想好きで周りとの調和を考えない、かなり個性的なタイプでした。
そのため、変わり者扱いされ、気がつくと友達がおらず一人でいることが多かったのです。

今でこそ”変わっていて何が悪い!個性だ!”と胸を張れるのですが、当時は周りになじめない自分を受け入れつつも、どこか寂しい気持ちを感じていました。

このことから、私は誰かが寂しい気持ちになっているということに、非常に敏感になったのではないかと思うのです。

2つ目は母から投げつけられた辛辣な言葉です。

母は話が上手くエネルギーにあふれた外交的なタイプ。
機嫌がいいときは家の中がパーッと明るくなり、一緒にいて幸せな気持ちになりました。
一方、機嫌が悪い時の母は手が付けられないほど、怒りを周りにぶつけてしまう人でした。

2児の母になり、フルタイムで働いている今であれば、母の気持ちを多少なりとも理解してあげられますが、当時は、母からぶつけられる言葉にただただ傷ついていました。

特に傷ついたのが

あなたは器量もよくないし、せめて頭が良くないとあなたには価値がない

というセリフ。

世界中の人が敵になったとしても、母親だけにはありのままの自分を受け入れ認めてほしかった。私がどんな成績だろうと、どんなにブスだろうと、どんなに変わった子供であろうと、ただただ抱きしめてほしかった。

このときの気持ちが私の強い原体験だと思うのです。

あなたはここに居ていい人なのだと世界に向かって叫びたい

私はこの世に必要のない人間なんてひとりもいないと信じています。
誰もがありのままのその人で、最高に貴重で絶対的な存在のはずなのです。

それはかつて自分が母親に受け入れてもらえなかったという気持ちを打ち消すために、いろいろな本を読み、いろいろな人たちと出会う中で自分自身に言い聞かせ続けてきた言葉でもあります。

今、あなたがもし孤独で、
自分なんて要らない存在だと思っているのであれば
決してそんなことはありません。
誰でも必ず強みがあり、あなただけの輝く個性があります。
ひとりひとりが強みや個性を生かしていけばきっと素晴らしい世界になるはずなのです。
あなたはここに居ていい人なのです。

私はそのためのちょっとしたお手伝いができる存在になりたい。
あなたはそのままで美しいのだということを全力で伝えられる存在になりたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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