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中出しと中飛車は魂の賛歌である。

真ん前からヴァギナに相対し、ペニスを奥に突き立てる。
ゴムのないシャープな粘膜の逢瀬と、明朗快活な内奥への射精。
プリミティブかつビューティフル。
これぞ「中出し」の本随。

古来より数多のスタイルが生まれてきたセックスという遊戯において、一等シンプルでありながら通時的に憧憬を集めてきた中出しというスタイルには、色褪せない魅力がある。

ど真ん中から、勢いよく突き刺す。
最短最速で、生殖を達成する。
そこには、筆舌に尽くしがたい美しさがある。
周囲の動向や世の潮流に左右されない、圧倒的な美しさ。
なにものをも顧みない矜恃を前に、魂を揺さぶられる。

中出しとは、魂の賛歌なのだ。

真ん中5筋の歩を突き、続いて飛車を振る。
無駄のないシャープな片美濃囲いと、明朗快活な中央からの攻め筋。
プリミティブかつビューティフル。
これぞ「中飛車」の本随。

古来より数多の戦法が生まれてきた将棋という遊戯において、一等シンプルでありながら通時的に憧憬を集めてきた中飛車という戦法には、色褪せない魅力がある。

ど真ん中から、勢いよく突き破る。
最短最速で、詰みを達成する。
そこには、筆舌に尽くしがたい美しさがある。
周囲の動向や世の潮流に左右されない、圧倒的な美しさ。
なにものをも顧みない矜恃を前に、魂を揺さぶられる。

中飛車とは、魂の賛歌なのだ。

人生は短い。
後頭部を殴打されるが如く、突然終わりがやってくる。
鬱勃とうなだれている時間も、権利や義務に辟易している時間も、ナンセンスだ。

コンドームなぞ纏わず、一心不乱に、ど真ん中を突き抜ける。
先達の教えも自明の定跡も無力と化すほどの、疾風怒濤のピストン!
相手の核に向けて、純粋で暴力的な射精あるいは王手を!

私たちは、中出しをする。
私たちは、中飛車をする。

だれにも媚びず、だれにも追従しない。
ただひたすらに、中へ。

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