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読書ノート 「東洋哲学覚書 意識の形而上学 『大乗起信論』の哲学」③ 井筒俊彦

目次

第一部 存在論的視座
Ⅰ 序
Ⅱ 双面的思惟形態
Ⅲ 「真如」という仮名
Ⅳ  言語的意味分節・存在分節
Ⅴ 「真如」の二重構造

第二部 存在論から意識論へ 
Ⅵ 唯「心」論的存在論
Ⅶ 「意識」(=「心」)の間文化的意味論性
Ⅷ 「心真如」・「心生滅」
Ⅸ 現象顕現的境位における「真如」と「心」
Ⅹ 現象的世界の存在論的価値づけ
Ⅺ 「空」と「不空」
Ⅻ 「アラヤ識」

第三部 実存意識機能の内的メカニズム
XIII 「覚」と「不覚」
XIV 「不覚」の構造
ⅩⅤ 「始覚」と「本覚」
ⅩⅥ 「熏習」的メカニズム
ⅩⅦ 倫理学的結語


「意識の形而上学」を読む。
『染法熏習の反対である浄法熏習によって、「浄法」(一切の染穢を超絶した浄らかな実在=真如)の世界が不断に現起していく』が、理解も困難だし、実践も更に困難なような気がします。


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