読書ノート 「マルクスの現在」 柄谷行人・浅田彰・市田良彦・小倉利丸・崎山政毅
1998年に京都大学経済学部新入生歓迎講演会として行われた対談と、同じく京都大学でSPOONERISM主催で行われた講演と、柄谷行人『トランスクリティーク』出版前の草稿として書かれた原稿「トランスクリティーク結論(草稿)」を附して一冊の本にしている。編者は当時の京都大学生。どういった主旨があったのかは、「はじめに」に書かれている通りだろう。「マルクスを読むための良き入門書」がない状況は、現在2024年時では少し変化したようだ。アメリカのZ世代、日本のSDGs関連書物、斎藤幸