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imagine(ある芸人の結婚を取り巻く諸々で思ったこと)


祝 ハライチ・岩井さんご結婚

いやー、結婚しましたね。ハライチの岩井さん。
既に2週間ほど経っていますが、「ハライチのターン」リスナーとしては独身貴族を謳歌しているようなトークを展開していた岩井さんのご結婚に驚きつつも、感慨深いものがあります。

また、お相手の奥森皐月さんは(特に地下系の)お笑い芸人好きで知られており、今年の6月に開催された「AUN〜コンビ大喜利王決定戦~」での司会っぷりはそのディープさを遺憾無く発揮しながらも、10代とは思えない落ち着いた様子で、感心したことを覚えています。

おふたりとも、本当におめでとうございます。

(心からのお祝いパートはここまで)

人の幸せを非難する人たちも

この結婚のニュースが出た時、世間的には2人の年齢差がピックアップされ、更には初めて会ったのが何年も前だったことから、岩井さんに向けた気持ち悪いだのなんだのという批判の声がいくつも見られました。

まぁ、年齢差や若い奥さんをもらうことに対してどう思うかはその人の感覚であり、おふたりがどんな活動をしてるどういう人なのか…といった予備知識の有無で印象は変わってくるはずなので、そう思うのは好き勝手にしてくれればいいと思います。
(ただし、本人が見ることができる媒体に思いの丈をぶつけることは別問題として)

見かけた中で興味深かったのは「年の差婚をバカにしていそうな芸風だったからショック。これからは発言に説得力がなくなる」と言った旨の投稿。

恐らく、ゴッドタンのマジ歌選手権をはじめとしたクサり芸であったり、物事を斜めに見たような切り口のトークなどから受けた印象が先程のような投稿に繋がったのでしょう。

「していそう」とは…?

ここで不思議なのが、あくまで「年の差婚をバカにしていそう」なのであって『年の差婚をバカにした』内容の発言はどこにも残っていないのです。
テレビ番組のスクショやラジオの書き起こしがネット上に蔓延る今、記録がないということは恐らく、そんな発言はしていないのでしょう。

つまり、俺が見かけた投稿でもある通り【そんなイメージ】なだけであるわけです。
岩井さんの振る舞いや発言から勝手にご本人の思考を想像して決めつけ、勝手に延長線を引き、勝手にそれが正しいものとして、勝手に彼の行動の下地であり当然のように遵守されるとし、それを外れた言動をした時に苛立ちや失望の対象としている……

恐ろしき現代病

………恐ろしくないですか?
なんというか、人格が自分の内側でなく外側にある感覚。
「主語が大きい」とはまた別の、現代病のような気配を感じます。

ある人の発言や振る舞いを複数インプットすることで、点と点から何となく人格・キャラクターという線が見えてきます。
しかし、この線はあくまで点と点の間を結びやすいルートで結びつけただけで、実際にどんな線になっているかは分からない。
ある意味、当然とも言える状況なのですが、それを認識できていない人たちが、自分の思い描いた線から外れた場所に点が打たれた時、勝手にマイナスな感情を抱いて、酷い時はご本人を攻撃しちゃうわけです……

なぜ、自分の予想が真実より正しい前提なのか…私には分かりません。

SNSが普及してからというもの、こういった現象が起こりやすくなったと聞いたことがあります。
いつでも自分の状況を世間に出せるようになった事で、点と点の間隔が狭くなってくるので、より線を明確に想像できるようになったのでしょう。

そのハッキリとしていそうな線を想像できてしまったが故に、自らの予測に自信が持てちゃうのかもしれません。

「○○する人だとは思いませんでした」
「あなたなら意見に同意してくれると思った」

SNSでたまに見かけるこういった苦言も、思い描いた線から外れた所に打たれた点があったせいでしょう。
気持ちは分からなくもないですが、流石に横暴な気がしてなりません。

人の言動なんて、完璧に予想できるはずが無いから様々な人と関わりを持つのが楽しいわけですし、自分が制限なく行動したことが自分と距離のある誰かから変に叩かれて納得できる気がしません。

もしかすると、そういった理由で不特定多数を叩く人たちは、いつか自身が叩かれることも覚悟してるのかもしれせんが……

とりあえず最後に

想像できることも想像できないことも、まずは事実として受け入れることで、また見える世界が変わってくる気もしますが、どう思うかは各自におまかせします。

岩井さん・奥森さん夫妻も、これを読んだ皆さんも、末永く幸せでいられることを願います。

それじゃ、また。

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