『笑の大学』(2023)
2023年3月31日@キャナルシティ劇場
作品紹介
1996年初演。同年度読売演劇大賞「最優秀作品賞」受賞。1998年再演以来25年ぶりの上演。
戦時中の日本で実際に起こっていたかもしれないフィクション
※ストーリーに触れます。未鑑賞の場合はご注意ください。
向坂は、「心から笑ったことがない」と言う。そんな向坂が椿と一緒に、時に体を張って脚本を一緒に考え、検閲どころか向坂の隠れた喜劇作家の才能が発揮されどんどん面白くなっていく。
向坂の『「お国のため」と3回入れなさい』という要求に対しての椿のアイデアは秀逸で、会場中で笑い声が響き渡った。実際に演じてみましょう、のシーンも面白かった!
この作品を見終えた後に思ったことは、実際に椿一のような人はいたかもしれないな、ということ。そして、傑作を書き上げたとしても戦時中だから作品はすぐに日の目を見ることはなく、破棄されてしまったものもあったのでは、と思った。作中の会話劇が面白いからこそ、そんな事があったとしたらと切なくなった。
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