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教えること=伝わる事 アウトプットの重要性

とある新人さんが入社しました。
そのコをあなたが指導する事になりました。

この新人さんがあなたより成長するのを
確実に実行できる方法が一つだけあります。
それは何でしょうか?

新人さんの弛まぬ努力でしょうか?
沢山経験させ成長の場を与える?
元々持っているセンスの差?
そもそも100%は無理なのでしょうか?

全てを伝える

確実にあなた越えをする方法
それは
あなたのスキルを全部伝える事です。

新人さんが元々持ってるスキルに
あなたのすべてを足せば
確実に
新人さんは先輩を抜き去ります。

自分にないモノを持ってるコに
自分の持っているモノをすべて伝えれば
今の自分以上になるのでは
そのために自分が出来る事とは何?

100<1+100
スキル1の新人さんでも
スキル100のあなたの全てを伝えれば
101になり100より大きくなる。

単純な計算式であり
また理想論にも見える考え方ですが
後輩が出来て以来常に意識している事です。

見て学ぶ事の多い花

花の世界はイメージ重視であり
同じものを量産する事も少なく
素材に均一性が無く
且つ、素材そのものが美しい。
という、
とても珍しい条件がそろっています。

きれいな花を30本位用意して
同じくらいの長さに揃えぎゅっと握れば
きれいな花束が出来る世界です。
それだけ素材に甘える事が出来
且つ言語化しにくい環境ですので
上手く伝えようとしなくても
伝わった気になれるのが花の世界です。

そう、花のスキルは伝えにくいのです。

モノサシで教える

一方で池坊や小原流・草月流などの生け花や
フラワーアレンジの資格の様に
伝える事に注力し
継承・波及に取り組む団体もあります。

長さや本数、角度や色相関や黄金比etc
普遍的なモノサシを使って
感覚と間隔を共有し
表現し伝える事で理解を広めます。
これにより
型の再現は出来るようになっています。

しかし素材に一つとして同じものはなく
季節や用途・場所等
外的要因に左右される花の世界ですので
普遍的なモノサシでは測れない物も
多数存在します。

その為、例えばいけばなでは
研究会や花展として定期的に一同に集まり
その技術や考え方の伝承を対面で行うことで
モノサシで測れないモノを補填しています。

見れば伝わる事のワナ

例えばバラの美しさの言語は難しいです。
美しい理由が言語化できなければ
その魅力を活かし方も
上手く伝達する事が出来ません。
しかしながら
フローリストはバラをうまく使います。
それはなぜてしょうか?

例えば花には「正面」が存在します。
一本垂直に持ち
ゆっくり回転させると
その花が一番キレイに見える向き
それが正面です。

これは見ながらしか学べない事です。
見ればすぐに納得できます。
見てもらうことが価値となる花屋ですので
見せて学ばせる事がよくあります。
バラの美しさも見れば伝わります。

見ながらしか伝わらない事は
確かにありますが、とかく花の世界では
見せれば伝わる事と混同してしまい
見せて伝えた気になりがちです。

言い方を変えれば
伝える事にはしたけれど
伝わったかどうか?には
注意が足りていません。

指導する立場の人は
伝えるというプロセスで
満足する事が多いですが
大事なのは伝わったという結果です。

伝わることに拘る

話を戻します。
相手の成長を望むのであれば
己の発信力を磨くべき。
特に花の世界では
恐らく20~30%程度の事柄しか
言語化して届ける事が
出来ていないと思います。

伝われば良いです。
言葉にこだわる必要はありません。
しかし見て学ぶ事は場所も時間も
限定的になります。

100%言語化の難しい職種ですが
だからこそ一つひとつ
伝わる言葉への翻訳が重要です。

溜め込んだスキルのアウトプット

近年アウトプットの重要性は認知され
関連書籍もベストセラーとなっています。
アウトプットは
自分の考えを整理する事が出来る為
伝える相手より
自分へのメリットの方が大きいです。

相手のために伝え方を模索すると言うよりは
己の成長のために言語化を進めると
大きな成長のヒントが詰まっていますので
指導する立場の人は率先して
言語化にチャレンジして頂きたいです。

自分の中で言語化して整理が進むと
疑問も整理され
また深い学びへと繋がります。
見せて伝える事の説得力も増しますので
オススメの勉強法です。

後輩が一人出来たら

伝える事を頑張って
後輩の指導しても
後輩だけしか成長しませんが
伝わる事を頑張れば
あなたも一緒に成長します。

100fのスキルを全て伝達し
後輩が101fになった時
あなたはきっと120fになっています。
この上昇スパイラルが
組織の活性化に繋がります。

ある程度の立場になったら
後輩が一人出来たら
伝わる事を意識しましょう。

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