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4人にとっての、タイミングの季節

「そういうのって、タイミングだからね」

恋愛の話。仕事の話。家族の話。友達の話。
どんな話題であれ、なにかに迷って行き止まりを感じている相手に、わたしがよくいうセリフがそれだ。

運命とか必然とかいう言葉がなんだかどうもわたしはすきになれなくて、でもその言葉たちが言いたがっていることはよく分かっていて。あくまでわたしの言葉として、わたしがしっくりくる表現を探したときにでた言葉が「タイミング」だった。


ここ最近のわたしは、「タイミング」を何度も口に出していて。なんだか口ぐせのように、おまじないのように「やっぱりタイミングだったんだよ」なんて話している。
なんだかほんとうに、ここ1週間くらいは特に、わたしはタイミングに恵まれている気がしていて。どうしても口に出さずにはいられなくて。得意げに言ってしまう。「タイミングがきてよかった」


わたしにとっての素敵なタイミングのひとつに、ひとりの歳下の男の子と仲良くなれたことがある。
その子とはそれまでネットの中での知り合いだったのだけれど。ちょっとしたラッキーなタイミングが重なり合って、今となってはもう、かけがえのない友達と、お互いに思い合えるようになっている。

わたしは、こんな風に文章で考えをまとめて、綺麗に、でもしっかり現実のとおりに、明日以降のわたしへのメモ書きのように言葉を残すのがすきで。
その言葉自体もわりとわたし自身で読み返すのがすきで。だから、気が向いたひとには読んでほしくて。いろんな人が目につくところに、わたしの心への地図として、noteのURLをそこに置いた。

それを手がかりに、わたしに近づいてくれたのがその子だったのだ。
「読んでるこっちまで包まれる幸福感はなんなのだろうって気持ちになりました!」
なんて、素敵な感想までくれた。

思えば、それがいちばん最初のタイミングだった。わたしも、その子も、心の奥の方からなにか通じるところがあるんじゃないか、って。その時はじめて気になるようになった。呼び寄せられるように、お互いに、わたしもその子も相手のことを知ろうとした。

話をしてみると、その子は大学で教育学部に所属して、国語の勉強をしているらしく。しかもそのお母さまは作家としてお仕事をしているらしく。過去に気持ちと身体をこわしてしまったこともあるらしく。だからこそいまはちょうど良い生き方を自分で見つけて心がけているらしく。

その子のことを、知れば知るほど、わたしはもっといろんなその子を知りたいと思うし。
わたしのことを、言えば言うほど、その子もきっと今までのわたしを知ろうとしてくれていた。

「じゃあその子にもなんか書いてほしくない?」

仲良しの文通相手の女の子は、わたしとその子の話をひと通り聞いてからそう言った。これもまたひとつの大きなタイミングだった気がする。


「0から1を書くのは苦手だけど…やってみる」

そして、その子が自分の文章を書き出そうと思いたってくれたのも、かなり大きな、なんならいちばん大きなタイミングだった。

わたしも、わたしの文通相手の彼女も、そのできあがった文章を読んで確信したのだ。
(この子と仲良くしたいし、仲良くしてほしい)と。
(この子の、友達になりたい)と。


それからはその男の子は、自分との対話として、自分の心の整理として、まっすぐであたたかくて純粋で気さくな文章をnoteに載せてくれていて。
そしてその文章は、わたしとわたしの文通相手の彼女はもちろん、写真を撮るのがすきな友達思いの、わたしの素敵な友達の心にも届いて。

「おまえはもう俺の友達だ」

と、ぶっきらぼうな響きで、熱いほどあたたかく、その子へ友達だと宣言する写真好きの彼もまた、あらためてわたしの中で素敵な友達だと確認できた。


そう、タイミングというタイミングを重ね合わせて、わたしは大切に思える友達を見つけ出せたのだ。
いや、すこし言葉が足りてなかった。

タイミングというタイミングを重ね合わせて。
わたしたちは、大切に思える人を、お互いに大切な友達だと気付き合い、仲良くなることができたのだ。


「これも、タイミングだからね」

思えばこの「タイミング」という言葉を、ここまで前向きにつかえたのは初めてかもしれない。

(まだその時じゃないんだよ)とか。
(いつかは全部大丈夫になるよ)とか。
あくまで、これから来る可能性としてその言葉をおまじないのように唱えてたわたしがいたはずで。

(ついにこの時がきたんだね)とか。
(これから全部大丈夫になるね)とか。
最近は、見つけ出したその可能性を確かめあうように、その言葉をおまもりのように掲げているわたしがいる。


「全部タイミングだったんだよ」とも思うし、

「もしそのタイミングを大切にしなかったら?」とも思うし。

だからこそ、やっぱり、 

「わたしたち、まちがってなかったね!」
って言いたい気持ちが強くあって。

明日以降のわたしたちへのメモ書きのように、またこうして文章を書いた。
きっとあの子も、文通相手の彼女も、写真好きな友達もみんな、この文章を読んでくれるから。
思いきりその3人へ、いやわたしも含めた4人組への言葉でこの話はおしまいにしよう。読んでくれてありがとう。


素敵なもの同士、
これからも仲良く楽しくお話していこうね!


ずっとずっと友達だよ!

きっと、絶対、ずっとね!


ね!




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