知らない昭和の名残り、目黒雅叙園の百段階段 2021/6/20ツイートまとめ
建物にはその時代の理想が詰められてる。
昭和生まれが目黒雅叙園で自分の知らない昭和に触れたツイートまとめ。
4月末から再開を待ってた目黒雅叙園「こだわりのモノづくり~超絶技巧の世界~」に滑り込む。
昭和10年建造。華やかな日本画だけでなく、欄干、欄間、長押や格子天井の梁の細部まで丁寧に作られた豪華絢爛な空間は異世界のようで、昭和の竜宮城と呼ばれるだけはある。
荒木十畝が手掛けた「十畝の間」。花鳥図の掛け軸を展示として見るのと違って、お茶や食事を出す側の嗜みとして使われる道具、「用の美」的な日本画を体験できたのは貴重。
この間は欄間や天井の格子に黒漆の螺鈿が施されて、とにかく丁寧。
超絶技巧っていうのは、ひとつひとつの要素の境界線が美しく丁寧に組み合わされていて、その繰り返しと重なりでひとつの作品を作ってる、そういったものに使われる言葉だ。
リストのラカンパネラも。
貝殻を剥がす、鍵盤を丁度良い強さで弾く、そういうひとつひとつの細かい小さい要素なくして、超絶技巧なし、だな。
日本画や装飾の見応えはもちろん、古い建物の細部に見る昭和の名残が堪らなく懐かしかった。
昭和の初めは知らないのに、祖父母や両親などの世代の記憶も引き継いで、ものを見て懐かしむ不思議。
階段の途中にあった木枠の窓についた錠で祖父を思い出した。たぶん、これは祖父の記憶。
昭和10年。大正や明治に近い時代の豪華絢爛。
ツイートしてない写真を少々追加。
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