献立の材料となるもの〜後編〜

献立を考えるときに、どんなことが「メニューの決め手」になるか…あと2つご紹介しようと思います。前編では①私の「食欲」②冷蔵庫の中身をご紹介しました。

3.前日の献立
“昨日の食事、何食べたっけなぁ…?”皆さんは思い出せますか?記憶のトレーニングにもなるし、毎日献立を決める上でも意識したほうが食事作りはかなり楽になると私は思います。特にお子様がいて、幼稚園や保育園、小・中学校でお昼ご飯の献立表が出ていたら、ぜひ見るようにされることをおススメします。「お昼の献立とかぶらないようにすること」だけでも、栄養バランスはとりやすくなります。“お昼に給食で食べなかったものを晩ごはんに出す”という視点で献立表を活用していただけると、給食が家庭との繋がりを持ち、給食では足りていない栄養をカバーすることにも役立ちます。Noteを書くようになり最近の献立表をたまたま見る機会があったのですが、まさに給食で取れていない食材を書き出してある献立表を見ました。“あぁ、気がつかなかった!(学校給食時代に)私もやればよかった…。”と思いました。家庭の食事を作る人にとって「足りていないもの」がわかれば、献立を考える上で「食材やメニューのダブり」を避けられてありがたいことだと思います。『食べていないものを次の食事で食べること』は、献立作りの基本的な考えかただと思います。

4.誰に・どんなときに作る食事か?
今回は「家庭での食事作りのための献立」がテーマなので、もちろん家族や自分が食べるための食事ということになります。さらにもう少しつっこんで「どんな場面で食べる食事なのか」ということを加えると“今日作ってあげたい・今日作りたい献立”はひらめきやすくなると思います。
誕生日や結婚記念日。上京した日や試験に合格した日など…。言われると“あぁ、そういうことか!”と思われるでしょう。また、お客様をお家に招いて食べる食事なら、行事や季節感なども取り入れたりするのではないでしょうか。昔からある習慣だけでなく、海外の習慣であるイベントも定番化した日本では、行事やイベントに伴う食生活も本当に多彩です。献立の多様さは栄養においても多彩で、身体も心もより健康で豊かな食生活に繋がる可能性に満ちていると感じます。「いい意味での雑食」が伝統的な食事に不足する栄養素を補い、より健康的な食事に発展した…そこには“学校給食での献立の組み合わせで育った世代の知恵が、家庭の食事作りにも活かされた”といったら大げさでしょうか?

次回は献立作りに役立つアイディアやポイントについてご紹介しようと思います。


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