【緊急事態日記6】電車も職場もNo密
5月6日(水)、29日目。
AM2:00ごろ、緊急地震速報に飛び起きた。あまり揺れを感じなかったので、子どもも目を開けたが、すぐにまた眠った。ほっとした。
しかし、同じ場所で揺れている。首都直下に近いエリアだ。
最近、地震が多い。コロナに地震。今朝は雨だし、秋に大きな台風もあったら、来年に延期された東京五輪もないかもねとか思う。
雨降りなので、午前中はジェンガ。一瞬、雨が上がったところで子どもは大縄飛びの練習に出かけたが、すぐに雨で帰宅。飛べなかったようで、「タイミングの取り方、忘れちゃったー」と残念そう。「またやれば思い出すよ」と声をかけ、青椒肉絲とごはん、ジャガイモとわかめの味噌汁でお昼にする。
午後もインドアなので、GW最終日だし、スモックを着せて絵の具を使ってお絵かきをすることにした。花を見て、ここの曲がった感じがとか、細部を描こうとしているのが分かり、そっとしておく。
こちらは昨日の布マスクを思い出し、布と書く。そういえばアベノマスクって来ないけれど、よその地域は来ているんだろうか? タイミングのずれた政策って効果も印象もだだ下がりだけどなあ……とか思う。
お絵かきが終わり、「なかなかうまいですね」とかほめていると、ズボンの裾に青い絵の具が付着しているところを発見。予想通りなのだが、こちらの顔色を察したのか、子どもは自ら着替えを申し出る。怒られないようにマイナスを最小限にとどめようとするあたり、やりますなと思わせられる。
だからというわけではないが、雨降りにもかかわらず、二日連続で駅前の馴染みの店に晩ご飯の買い出しに行く。
黒酢の酢豚、干豆腐、砂肝の和え物、春巻きを注文し、持ち帰る。やはりおいしい。明日からは仕事なので、21:30就寝。
5月7日(木)、30日目。
AM7:00起床。
4月7日に緊急事態宣言が発令されてから30日(ほぼ1カ月)。5月31日まで延長されたから、日にちのカウントが増えるだけなのだが、勝手に最初の節目的な感じを抱く。
GWだったこともあるけれど、曜日の感覚が薄れてきたなと思う。
午後から出勤のため午前のみ在宅。出かける前に子どもを公園で遊ばせる。お友達が来て一緒にサッカーをするのかと思いきや、お友達が公園の木の枝にボールを投げ、木登りして取るという遊びを始める。
適当にほめて、そろそろ着替えに戻ろうかなって時に、遊びがバージョンアップ。嫌な予感通りに、その高さは大人でも難しくないですかねというところに「おりゃっ」と投げ上げてくれ、見事にはまる。
家に戻り棒を取り、肩車して、背伸びをして、を繰り返してボールを確保。急いで家に戻って支度をし、駅に向かう。
初夏の陽気の中、都心に向かう電車に乗る。ガラガラ。職場もほぼガラガラ。Zoomでもできたようなと思いつつも会議に出る。
だいぶ人の移動が減っていると実感するし、出席するよう言われたので出勤したし、なのだが、改めてお籠もりしますかねと思い、自粛と書く。
晩ご飯はインドカレーが食べたいという家族の要望にお応えし、行きつけのカレー屋さんでバターチキンとシーフードのカレーにナンとチーズナンを持ち帰りする。
22:00就寝。
5月8日(金)、31日目。
AM8:00起床。朝食はコーヒーとシリアル。お籠もり生活が始まってシリアルを食べるようになりましたが、気に入りました。
8:45~17:00、在宅勤務。
午前中、子どもが近くの公園に遊びに行き、一人になったので黙々と業務をこなす。
お昼ご飯はオムライス。午後はテレビ会議のほかはまた淡々と業務をこなす。
自民党のコロナ対策会議に国会議員が殺到し、3密状態のニュースを目にする。
笑えないコントを見させられた気がする。はっきり言って、気分が悪い。
ちょうど緊急事態宣言から1カ月。まだ1カ月。先は見えていないのに。
子どもだって3密って言葉を覚えたよ。
国会の席の間隔からしても審議中に感染者が出ないのかとか思っていたが、もっと近い。国会議員クラスターを発生させたいのだろうか。
国民に自粛を求めている。歳費を自主返納するんで休業補償に充ててほしい
民意を意識しているはずなので、パフォーマンスだとしても、これくらい言いそうなもんだろうに。どう見られるか、どれだけやばいことをしているのか、くらい、考えるもんだろうに。
「ヘーゲルはどこかでこんな指摘をしている、すべての歴史的大事件と人物は言ってみれば二度繰り返される、と。彼はこうつけ加えるのを忘れたのだ、一度目は悲劇として、二度目は茶番として」
思想信条とか好き嫌いは置いておいて、マルクスはこう言っている。
3密国会議員の画像にはペットボトルのお茶が席に用意されていることも映っていた。計画的にどう見られるかを計画しなかった、ってことが見て取れる。
茶番にもなっておらん。
こういう人たちに決定権を委ねているという事実がさらに神経を逆撫でる(繰り返しますが思想信条を問題にしているわけではありません)ので逆撫でと書く。
晩ご飯は青椒肉絲、カボチャとチーズ焼き、カボチャのサラダ、ごはん。
22:00、就寝。
5月9日(土)、32日目。
AM8:00起床。快晴。
朝ご飯は紅茶にバタートースト、ピザトースト。
午前中、お友達が家に「あーそーぼー」と誘いに来てくれたので、子どもと近所の公園に行き、ひとしきり色おにの鬼をやらされる。
お昼を食べに家に戻ったが、子どもは朝食べ過ぎたらしい。
「お昼いらない。公園に行こう」と言う。
いやー、こちらはまだ休憩不足ですねえ。
そこで「プリンでも作ってみない?」と誘うと、乗ってきた。
まずカラメル。ちょっと前に水飴のようになってしまったので、少し水の量を増やす。いい感じ。
次に、子どもに卵をボウルに割ってもらう。今日はうまく割れた。そこへ砂糖を入れ、泡立て器で混ぜてもらう。
「空気が入らないように。混ぜすぎないで」と言ったのだが、こちらが牛乳を人肌程度に温めているほんのわずかな隙に、しゃかしゃか、しゃかしゃか、しゃかしゃか、とやっていらっしゃった。泡が見える。うーむ……。
牛乳を3度に分けて入れ、まぜる。
うらごしする。
うらごしを初めてやってみた子どもは「こすと結構残るんだね」と発見があったよう。
そして、カラメルを入れた食器に流し込む。蒸し器に水を2センチはり、器を入れて、強火で1分、弱火で10分と、固めにつくってみることに。
粗熱を取り、冷蔵庫に入れ、「おやつの時には冷えているよ」ともう一度公園へ行く。
午前中とはうって変わって風が強く、少し肌寒い。とりあえず、お友達と子どもと公園を競争する。そしてまた鬼ごっこ。別のお友達がパパと、またはママと、やってくる。
子どもたちとの遊びをお友達のママと交代し、パパと世間話をする。
学校の試験をオンラインでやるところがあるらしいとか、授業料を先に納めてもらうので中小企業のようにコロナで資金繰りが悪くなったりすることがないらしいとか、へえという話を聞く。
寒くなったので一度おやつを食べに家に戻り、プリンを食べる。
プリンですと胸を張ることはできない。しかし、プリンではありませんとぶった切るほどでもない。そんな中途半端な味だった。
プリン、失敗で検索した結果、敗因は、カラメルの量が少なかったことと、カラメルが冷え切る前に卵の液を注いだので、少しまじってしまったこと、という結論に至る。
おかしカテゴリーを検索していて、今日がアイスクリームの日だということを知る。
明治2年5月9日に日本で初めてのアイスクリームが町田房蔵という人によって横浜・馬車道で製造販売されました。これを記念して馬車道商店街では5月9日に”あいすくりーむ発祥記念イベント”をおこなっています。 (馬車道商店街協同組合)
という。このときは「あいすくりん」という名で、1人前2分(約8000円)と超高価な代物だったとか。
1964年のこの日、東京アイスクリーム協会(現在の日本アイスクリーム協会)が記念事業を行って以降、アイスクリームの日になったらしい。
もっとも、あいすくりんが初めて売られた1869(明治2)年のこの日は旧暦6月(新暦7月)とも言われているようで、正直よく分からなかったが、今日がアイスクリームの日であることは変わらないので、あいすくりんと書くことにした。
晩ご飯は横浜つながりにしたわけではないけれど、崎陽軒のシュウマイ、鰹のたたき、トマト、絹さやえんどう。
子どもの頃、新幹線に乗ると崎陽軒のシュウマイ弁当を買ってもらい、うれしかったことを思い出しました。
22:00、就寝。
5月10日(日)、33日目。
AM8:00起床。快晴。朝ご飯はトーストとコーヒー。子どもは親に似て、よくよくパンが好き。
今日は母の日だねとか話していると、お友達が遊びの誘いに来たので、子どもと公園に。ひとしきり遊んでからJRの駅の方まで散歩に。
昼ご飯を食べていないので、団子屋でみたらし一本、こしあんの柏餅1個を買う。
つぶあんのよもぎにしない? と言ったのだが、
「つぶあんよりこしあんの方が好き。好みの問題ね」と却下。それを聞いていたお店のおばさんが「お上手なことを言いますねえ」と微笑んでくれ、子どもが喜ぶ。
それから商店街をぶらぶらし、パン屋でクロワッサン、ドーナツ、あんパンを買い、公園でクロワッサンを食べさせる。ブランコや滑り台でひとしきり遊び、また歩き出すと、花屋さんがあった。
小さい子どもがカーネーションを選び、ママに「いつもありがとう」と渡していた。微笑ましい。
子どもも買いたいと言うので、選ばせる。薄紫、白のカーネーション、ピンクのバラをセレクト。お店の方がぺんぺん草とかも一緒に包んでくれた。
それからケーキ屋を通りかかるとレモネード、緊急事態宣言直後から休業していたもう一つのケーキ屋ではジンジャーケーキ、ポピーシードケーキを購入。晩ご飯をすき焼きにすることにして、肉屋で肉を買って帰宅。
子どもは公園へ行き、一人の時間ができたので、髪の毛を切りに行ってみる。営業再開しているか分からなかったので、ダメなら帰ってくれば良いと予約なしで行ったのだが、やっていた!
さっぱりして帰ってくると、子どももちょうど帰宅したので、風呂に入り、すき焼きをつくる。つけあわせにポテトサラダにカレー粉をまぶす。ついでにそろそろ時期が終わりなので、安納芋を焼いて食べる。甘くておいしかった。
22:00、就寝。
5月11日(月)、34日目。
AM7:30起床。晴れ。コーヒーを飲む。アイスコーヒーの方が良いかもと思わせるような、初夏の気配。暑い。
9:30~17:45、在宅勤務。
お昼ご飯はレトルトカレー。スナップエンドウ、ルッコラ、残りのカレー粉まぶしポテトサラダ。
午後はテレ会議。
コロナの1日あたりの感染者数が2ケタになる日が続いているというニュースを見る。拡大がピークアウトしたという意見もある。どうやら倍々ゲームにはならないで済みそう……な傾向が見えてきたみたい。
自粛した人たちも、医療関係者も、公の人も、良い・悪いの評価はそれぞれあるだろうけれど、やっぱりなんらかの形で貢献をしているわけで、それが結果に結びつきそうで、まずは良かったなあと思い、「兆し」と書く。
とはいえ、いったん下火(なくなりはしないだろう)になり、また流行して自粛して、というサイクルに入るんだろうね。有効な薬が見つかればインフルエンザの対応ですむんだろうけれど、それまでは何度も波が来るのだろう。
ウイルスには、人が設けた境なんて関係ないし、そもそも冬だもんね、はやるの。まだ夏にもなっていないよ。
晩ご飯はボルシチにパンが切れていたので、ご飯を炊いて食べました。思ったより、ボルシチご飯は悪くありませんでした。
22:00、就寝。
新型コロナの緊急事態宣言(2020年4月7日)から、解除までの日々の記録をマガジンにまとめています。
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