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「自立」って何だろう。

「自立」
これまで23年間生きてきた中で、嫌というほど聞かされてきた言葉。

小学生までは鼻垂れバカでも許されたのに、中学を過ぎたあたりで急激に周囲から押し付けられるようになった言葉。

その辞書的な意味はこうです。

他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること。

広辞苑

要するに、
・自分のことは自分でやれ。
・他人に迷惑をかけるな。
ということです。

私は過去に「先生に言うから」系女児だった経歴もある、ウルトラスーパー真面目ちゃん。

だからこそ、この「自立」という言葉をまじめ〜に受け取って、「何でも1人でできるようにならなければ!」と常に息巻いていました。

言い方を変えれば、「私は1人でもできる」という厄介なプライドを醸成し続けていました(恥)。

結果、新卒1年目で鬱になって休職。
(こんな私を笑ってくれ…。)

休職してプライドがぽっきり折れて、改めて考えます。

「自立って何だろう。」


自立とは、自ら立つこと。

これまでは辞書の通り、1人でも生きていけるように強くなることが自立だと思っていました。

でも、それに失敗して、更には今後できるようになるビジョンも見えなくなりました。

1人で生きていく。そんなの無理だよ。
周りに助けてもらわなければ生きていけないよ。
でもそれでは自立できない。どうしよう。

そんな事を悩んで考えて、行き着いたのは、

自立とは、自ら立ち続けるための支えを自ら得ること。

なのではないか、という結論でした。


考え方が変わった理由はとてもシンプル。

それは、「自立」は「継続」するものだと気づいたから。

「何当たり前の事言ってんだ」と思いました?
そうですよね。普通の人はこういう事に学生の頃から気づいているのだと思います。
私は相当遠回りをしてしまいました。

「自立」って一瞬できるようになればいいものじゃないんですよね。
人生を通して、継続的にずっとできていなければいけないものです。

でも人生って色々な局面や課題があって、それを全て1人で乗り越えるなんて到底無理です。
失敗も沢山して、他人に迷惑もかけるでしょう。

でも、まずは失敗する前に、その予兆が見えた時点で、他人に助けを求める。
舵を切り替えて可能な限り未然に防ぐ。

そして、もし失敗したとしても、それをそのままにせず、リカバリーする。
自分の尻を自分で拭く。

こういう調整力を身に付けることこそが「自立」なのではないかという考えに変わりました。


自立とは完璧な人間になることじゃない。 

完璧でない自分を補うために、他人に頼ることも含めて適切な判断ができるようになること。

この気づきを大切に、自分に優しく、助けてくれる他者への感謝と恩返しを忘れず、進んでいきます。

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