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人見知りの話

私の人見知りには起源がある。
保育園の頃、新しくきた子がお母さんの後ろでモジモジしていた。

そうか、初めて会う時は隠れるのか。



そんな間違った認識をした上に真似までしてしまい、修正の施しようが無いほど人見知りをこじらせた。
私の担当をした美容師は、累計2人だ。
予定は無いが結婚したら電報を貰おう。



話さず目が合わず緊張感が相手にまで伝わる。
コミュ障の三猿。

もはやエヴァ第14使徒ゼルエル。
コアを何層もの膜でおおっており、攻撃(会話)されても効かない地獄の硬さ。



しかしこのままでは不味いと思い、重い腰を上げた。

Tinderで週7男の人と会い
barに通い色んな人と話し
色んなコミニティに参加したりした。

行動力は人の倍以上あるが、根本的に緊張してしまったり閉ざす癖が抜けないので、目が合わせられない。




解決が成されないまま時は流れたある時。
好きな人と別れて「変わらなきゃ」と自分で天地をひっくり返した。

『アミ 小さな宇宙人』という本から、すべての人は家族という新しい思想を得た。
家族だと思えば気張らずに、心にゆとりができた。



どんな人が知ろうとした。
さらに勇気を出して、ここぞって時に目を見て話すようにした。

ビー玉よりも複雑な模様で、スノードームのように光を称え惹かれるものにみえた。


今では自分から話しかけられる上に、初対面の人とディズニーに行けるようにまで成長した。
なにより、みんなと話してて楽しいと思えるようになった。



環境の変化と1冊の本で人見知りは改善された。
「知らない人は何を考えてるか分からず怖い」という執着が無くなった。
苦手だと思ってるのは自分だけで、苦手なんてないのかもしれない。



ここで発生した鬼門のひとつが、すべての人が家族という思想になったことで好きな人が出来なくなってしまった。
もれなく恋愛対象全てがインセスト。


今は男子中学生のように、「好きってなんだろう」と思いながら走ってる。

この悩みは、なかなかわるくない。


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