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うちの会社は『景気が悪い』そうです。倒産しないかどうかは何を見れば分かりますか??

新卒1年目のファイナンス🔰

今回の記事は頑張って書きました。

所要時間は5〜10分程だと思いますが、けっこーぎっしり詰めました。

*最後まで読むと、自分の今の会社が危ないのか危なくないのか、人から聞いた話やニュースではなく、事実を捉えて理解することが出来る様になっていると思います。

今回は決算書から会社を読み解くシリーズ

もういきなり上記の質問に対する答えを言ってしまいます。

結論は
『倒産しないかどうかは貸借対照表(B/S)を見れば分かります。

ニュースなどで、そういう報道がされたのでしょうか??経営者がレバノンに逃亡して、敏腕経営者を失ってしまったのでしょうか??いずれにしても大変な状態なのでしょう。

会社が倒産しないかどうかは貸借対照表という会社が作る決算書を見れば分かります。

(上場企業なら、決算書は企業のwebサイトのIR情報というところでチェックできます。)

なぜ、貸借対照表を見ると会社が倒産しないかどうか分かるのでしょう??

貸借対照表には資産と負債と純資産、

もっと細かく分けると
・1年以内に現金化できる流動資産
・現金化に1年以上かかる固定資産
・1年以内に返済しなければいけない流動負債
・返済まで1年以上の時間がある固定負債
・返さなくていいお金である純資産
に分かれます。

倒産する可能性がある会社は大きく2つのパターンの貸借対照表に分かれます。

①負債が資産より多い。
(下は近年の日本政府の状態です。)
P.s日本政府は特殊な例なので倒産という概念は持たないでおくことにします。笑

流動負債が流動資産より多い。

①の状態は債務超過なので、会社の持っている資産を全て売っても、借金を返せない状態ですね。これはもう虫の息です。早くその会社を辞めた方が賢明だと言えます。

②の状態はギリギリの自転車操業の状態ですね。1年以内に現金化できる資産である流動資産を全て売っても、1年以内に返さなければいけない流動負債が残ってしまうので、建物や工場などを売り払って現金化してお金を返さなければいけません。この状態は要注意です。

以上が、倒産するかしないかを見分けるコツです。自分の会社は倒産しなくても、決算書を見て、どこにお金を使っているのか、大体の会社は人件費に最も大きなお金を投資していますが、どのようなムダがあるのか、これはチェックしておいて損はないと思います。

またここから先は一歩進んだアドバイスです!

質問の中には、うちの会社は『景気が悪い』とあります。

会社の景気が良いかどうかは、損益計算書(P/L)をチェックします。

損益計算書には5つの種類の利益があります。

『売上総利益』『営業利益』『経常利益』『税引前当期純利益』『当期純利益』

この中の『営業利益』を見れば会社の景気が良いか悪いか、判断できます。


営業利益とは、本業で得た利益です。

JALやANAなら飛行機でのヒトやモノの輸送

トヨタなら車の販売や、車関連の事業

で得た利益を指します。

この値が、大きくプラスになっているのか、はたまたマイナスになってしまっているのか。

これによって自分の会社の景気が良いか悪いかを判断することができます。

また、倒産には『黒字倒産』という状態もあります。

これは
儲かっているのに、倒産してしまう

というパターンです。

どういうことでしょうか??

会社が事業を続けていくためにはキャッシュが必要不可欠です。

ところが、利益はしっかり出ているのに、取引先からお金を回収できなかったり、借金が多すぎて、キャッシュが足りなくなってしまったり。

このような状態が黒字倒産です。

黒字倒産しないかどうかはもう一歩踏み込んだ話になってしまいますが、キャッシュフロー計算書という決算書を見ます。

これは次回に説明したいと思います!

では!この辺で終わります!

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