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#音楽

幸せになる権利

#14 それは自転車の手放し運転のように駆け抜けた

andymori(アンディモリ)は、2007年に結成された日本のオルタナティヴ・ロックバンド。2014年10月15日解散。和製リバティーンズとも呼れる。バンド名はアンディ・ウォーホルと「メメント・モリ」(藤原新也によるインドの写真集)を繋げた造語。 〜Wikipediaより〜 たまたま付けたラジオ番組。andymoriのボーカル、小山田君はその番組のパーソナリティだった。柔らかい喋り方をするその青年は、どうやらバンドマンらしい。雑誌を読みながら何となく聞いていた。オープニン

#11 宙ぶらりんの18歳の少年は、デザイナーになることにした

ずっと母を喜ばせたかった。家のお手伝いは率先してやったし、習い事も真面目にやった。その中でも勉強を頑張ると、母は特に嬉しそうだった。頭を撫でてくれた。だから小学校の頃から、勉強をたくさん頑張って学校の先生になるんだと思っていた。 僕は母子家庭で育った。母が全てだった。母が好きなものが好きだったし、嫌いなものが嫌いだった。(ウルフルズが好きで、ドッキリ番組が嫌いな母でした。)そんな母との二人三脚で育った僕も、思春期に突入。自分の好きなものと、母の好きな物が異なることに気づいた

#09 ロックンロールは足早にならず、ゆっくり進む

10代後半から20歳の間に色んなことがあった。 専門学校在学中に初めて彼女と同棲をした。別れ話で包丁を突きつけられ、殺して私も死んでやると言われたのも初めてだった。 在学中にデザイナーとして仕事を受け始め、異業種交流会に行っては営業を繰り返した。バカにされたり、褒められたり、お金をもらったり、ダマされたり。色々あった。 大阪から茨城県に移住したのが20歳。深夜バスに9時間揺られた。レ・ミゼラブルの「夢破れて」を聞いて泣いた。不安だった。茨城県に着いた時、とても暑かった。