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個性は世界を救う。わけがない

主人公はどうやら「周りと違う自分の個性に薄々気づいていた」とか「そんな中でもなんとか自分を抑制し、足並み揃えて生きてきた。」とか言ってたっけな。

それで?なになに?「もう一度人生をやり直すチャンスが欲しい」って
世界が終わる直前に言ったらしいよ。

自分が自分の世界を変えるその時を、「いつか、いつかは自分が。。。」と考えているうちに世界が終わってしまったってさ。

いや待って、それは流石に傲慢というか過信しすぎているというか。

笑えてくるよ?変かな?

本当にやりたいことや叶えたい夢がある人ってさ、
誰に相談することもなくただひたすらそれについての知識を増やして黙々と自分プロジェクトを進めていくと思うよ?

だってそうでしょ?
小学生の頃に得意だった勉強科目はなんだった??
でさ、得意な科目だけは授業を聞いてる時も楽しいし問題を解くことや実践することを自分から進んでやっていたでしょう?
なんなら教科書をどんどんめくって、それが無意識下で
のちに繋がる予習になってたこともあると思うんだ。

それと同じでさ、みんな分野が違うだけでそんなもんでしょ??

本当に望んだなら、既に行動してるってのが人間であって、考えてる止まりで終わっていたなら、別に世界を変えてみせるなんて願望もそれほど無かったのでしょう。

そしてねそしてね、興味の向くものには必死になって取り組むっていうその本能レベルの行動自体が皆に備わっているのだから、最初から、「個性のある人間」なんていないよ。
世界の終り直前の「たられば反省会」とか「後悔の塊」だって、誰もがするものだろうし。

だからね、自分の個性を売りに主人公になったつもりでも、みーんな同じこと考えてるから、それは無個性なんだよ?

でもいいじゃん、それが悪いことだとも思わない。
やりたいこと、やれることやって、世界の終わりをただ待つだけ。


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