推しを見つけたオタク、再休職を打診される

一人暮らし3ヶ月と少し、正社員復帰から2ヶ月半。

とにかく寝ても寝ても眠くて、仕事中はずっと船漕いでるし、作業中記憶飛びまくってるので、患者さんの口腔内のその日の状況が把握できない(私の仕事は歯科衛生士なのでお掃除しながら磨き残しがあった場所など記憶しなけいけないけど、次から次へと忘れていってしまう)。動機も息苦しさも酷くてずっと肩で息をしているので、頓服で処方されてるデパス(抗不安薬)を手放せない。

仕事が終わっても疲労困憊しすぎていて、家に帰っても床でへばってしまって、軽くそのまま数時間寝てしまったりしてたので、主睡眠の質は悪くなるし、体はバキバキ。

なんとかお風呂に入ったり、ご飯食べて(食べなかったり)、ベットでまた寝るも、中途覚醒するは、早期覚醒するわで、朝起きても疲労は取れず、とりあえずなんとかお弁当っぽい簡単なものを用意して仕事に行く。その繰り返し。

そりゃそんな感じで毎日ギリギリラインで生きていたら、毎日起床時からずっと一日中死にたい、辛いと思うようになってしまっていたし、何をしても楽しいと思えない。(思うのだけど、しんどいが勝ってしまう)


話は少しそれるけど、つい先日、とってもお顔が可愛い女の子をSNSで発見して、追って調べていくとその子はデビューしたてのアイドルちゃんのメンバーで、何の気なしにその流れでYouTubeのデビューライブの様子や、その子のSNSを見ていくうちに、ドツボにハマり沼ってあっという間に限界オタクになってしまった。

本当に可愛い。

もう本当に可愛い。

顔だけじゃなくて、話し声も、歌声も、ダンスも仕草も、何から何まで可愛い。

前世まであさって、その子にまつわる情報が載ってる掲示板まで行き着く始末。


元来、アニメや漫画オタクな私なので、ハマるとまっしぐらなのだけど、3次元にはあまり熱を上げられないタイプだとずっと思っていたし、もうとっくにオタクを上ったパンピー(死後)のつもりだったので、まさかこんなに魅了されるとは思いもしなかった。

通称よるあみと言われるそのアイドルグループも好きになったけど、何よりもその子が好き。推しが尊い。推ししか見えない。私がその子を知ってからの配信ライブは全部見たし、前世のPVやライブもかなり漁ってしまったけど、他の子なんかに気を取られる隙がない。

本当に現実にいる人間なのかとさえ思う。(限界)


好きな芸能人とかアーティストはいくつかいるけど、会いたいとかグッズや写真集とか買いたいとか思わなかったし、アーティストに至ってもその人たちの曲や創作物は好きだけど、本人達の生い立ちや人間性とかはとにかくどうでも良いタイプだったので、何が自分に起こっているのか、もはやわからない。自分が自分でわからない。

アイドルオタク界隈(?)の中ではリアルに恋しているファンのことをリアコというらしいけど、それとはまた違う。

憧れ、羨望、尊敬、そのような何か。語彙力がついてこず表現ができない。広辞苑を初代から最新まで持ってきて検索しまくりたい。

とにかく会いたい、応援したいし、見ていれば元気になる。彼女のSNSが更新されれば天にも昇れる。


でも鬱ってやつはそんな時でも邪魔をしてきて、推しのライブも見れない聞けないような状態にさせてきやがる。なんてこった。


もう本当にダメだと思って、急遽精神科に駆け込んだら休職を打診された。勘弁して欲しい。私は推しにお布施がしたいがために働きたいし、会いにいくために働きたいし、チェキを撮るために働きたい。キンブレ振りまくるために、現場に行きたい。何をするにもお金が必要で、さらに今は生活をするためにお金が必要だ。

いや、わかってる。日本は行政がしっかりしてるから、働けない人間のためにも最低限の生活をできるような仕組みがある。

でも違う。

そんな私で推しに会いに行きたい訳じゃない。そんな情けない私で応援したい訳じゃない。

「あなたのおかげで頑張れてるよ」って言いたいし、「また頑張って会いにくるね」って言いたい。

休職してる場合じゃない。


なんとなく自分のメンタルも体も、正社員として働きながら生きていくのに限界を感じていたけど、主治医から「必要ならば診断書を用意するから休職してください」と言い渡された時、とてもショックだった。

やっと頑張れる理由ができたのに、そんな情けない話はあるか。


病院を出て、やっと最低限の処方まで減った薬が倍量に増えて、薬局で受け取り、とぼとぼ帰路についているときは、ショックで辛かったし、休職(もしくは休みを減らすとか)しかもう道はないと思って落ち込んだ。

でも冷静になって考えたら、私は恵まれていることに気づいた。スタッフはみんな優しいし、助けてくれる。だったら利用する手はない。

「休職を打診された。けど頑張りたい」その姿勢さえ見せていれば、現場に行っても休み休みしながら続けられる。

頑張って働いて体を壊すまでが100%働いていたとしたら、今は50%でしか働けないけど、それでもダメなら周囲に甘えて30%に減らせば良い。

私は甘えて良い。頑張れないことは悲しいし悔しけど、それが現実。無理をしてシフトに穴を開けてしまうより、何倍もマシ。

仕事を真面目にこなすのも大事なスキルだけど、仕事の中で純粋に楽しい面白い時間を増やすのも必要だと思うから、患者さんやスタッフと隙間時間に業務とは関係のない雑談もしてみよう。

とにかく自分の中にある、苦しい、辛い、しんどい「不安」や「緊張感」を最大限に減らしてみようと思う。


「休職」と打診されて、道が閉ざされてしまったかと思ったけど、推しのおかげで前向きに考えられるようになった。ありがとう推し。そして、推しができるまで心の余裕を取り戻した自分もありがとうと思う。


きっとこれからもずっと1秒先の未来でさえ怖いし、不安だし、しんどいけど、なんとかなる。死にたいくらい辛いし、鬱は地獄たけど、死ぬ以外のことはなんだってやろう。(法外なこともしない)


現実に推しがいるって強いな、と思ったメンヘラでした。

絶対に会いにいくまでは死なないからな〜〜〜〜〜!!!待ってろよ推し〜〜〜〜〜!!!!!

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