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『人生ってなんだろう...』と行き先の分からない子供から大人に読んでほしい本 「ぼく モグラ キツネ 馬」

私は、これまで子供の頃は学校へ行き、大人になったら会社で働くのが当たり前だと思っていた。


しかし、社会へ出ると理不尽な出来事が多く、仕事や人間関係などでたくさんのストレスを抱えてきた。親に対して、職場の先輩・上司に対して、周りの関係ある人たちに対して、いい顔をしてきた。


誰かが言う「こうした方がいい。」「こうするべきだ。」そんな声を取り入れて生活してきた。


だけど、それで良かったなと思えたことは、思い出す限りなかったと思う。


逆に良かったなと思えたことは、基本的に自分で決めたことだったと思う。


何かを選択するとき。何かに挑戦したとき。


それが世間から見たら失敗に見える内容でも自分にとっては経験として残り、次に活かせる。また「そこからどうすればいいのか」など、次の行動に考えを巡らせることもできる。


自分の発言・行動・考えに責任を持ち、自分で何かを選択できるようになってきて生きるのが随分と楽になったと思う。


そんな中、この本に出会った。普段は絵本は見ないのだが、おすすめコーナーを見た時シンプルなタイトルと特徴的な作画に惹かれて、この本を手に取った。


本を読んでいると共感できることがいくつもあった。


学校や会社では、評価を受けるシステムとなっている。その評価の上では、優秀や劣等などのふるいが掛けられる。それは能力だけではなく、人間関係においても同じだ。


社会に出ると本人が意識しててもしなくても、それをむざむざと見せ付けられる。そして、自分は他人と比較し、優れている。劣っている。と自覚する。求めてもいないのに。


そんな生活を送っていくことで、他人が作ったよく分からない指標を元に自分たちの指標が決まっていく。


もし、そんな指標や周りからの同調圧力がなかったら……?


人生にとって大事なことは何か。人間関係を大切にすることや自分自身に対して優しく、大切にしていいんだということを教えてくれる一冊だった。



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