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空間に支払うお金

 おはようございます。

現在の外の気温は6℃。天候はほぼ曇りです。

美味しい珈琲=アロマセラピスト

 せっかくの三連休、自粛だらけの生活に我慢できず、買い出しの後カフェへ寄り道してしまいました。お昼時ということもあり、意外にも5~6人のお客様が先客で居たのでひと安心。

小さなカフェなので、いつもと変わらぬコーヒーの香りが漂いお店の方も普段通りの接客でした。日常を取り戻したような錯覚に襲われるほど穏やかな時間の中で、時折聞こえるのは焙煎機がコーヒー豆を煎る音のみ。

店にいる方々を眺めると、勉強のため参考書を開いている人、何をするでもなく焙煎機を見つめている人、スマホから視線を片時も外さない人など過ごし方は様々です。空間は共有しているけれど互いに干渉しない、迷惑をかけない程よい距離感が凄く好きで、家から少し遠いのですが足を運んでしまいます。

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 今回注文したのは、バナナケーキとDecafコーヒーのセットです。糖分控えめのケーキの傍にはバニラアイスクリーム(どちらも自家製とのことです)その下にピスタチオパウダー?が敷かれていました。

口に入れた瞬間に優しい甘さとバナナの香りが広がり、冷たいアイスとの相性も抜群で大満足。あっという間に食べ終えてしまいました。

それから飲み物を片手に読書を小1時間したところで、店内が少し混雑して来たため帰宅することに。

メニューは少し高めの値段ですが、この最高の空間にお金を支払っているのだと考えれば寧ろ割安です。癒しの時間をありがとうございました。

甘味が題材のミステリー?


 学生の頃大好きだった登場人物を殺さないミステリー作家 米澤穂信さんの小市民シリーズ最新作「巴里マカロンの謎」を購入しました。

米澤さんの代表作といえば、アニメ化もされた古典部シリーズですね。この小市民シリーズに出てくる登場人物も高校生ですが、古典部の折木くんや千反田さんとは少し毛色が異なります。

 彼らが遭遇する事件は全てスイーツと関連付けられ、オムニバス形式で繋がっていきます。ミステリーを読むのが好きな方はもちろん、和洋様々なスイーツが美味しそうな描写で語られるのでそちらも必見です。

米澤さんの文章は、清々しい若さと思春期の仄暗さのバランスがとても素敵です。その両方が隠喩として日常生活に散りばめられていたり、心理描写に表れています。年齢を重ねた今でも楽しめるのは、きっと多くの人がいずれかのタイミングで経験する、必須ルートを外さないからでしょうか。

自宅での暇つぶしに、よろしければ読んでみてください。

Sora

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