年間70~80冊程度しか読まない僕がオススメする小説

普段は簿記や会計に関連するnoteを投稿していますが、実は私、公認会計士受験生である以前に、普通に読書も好きなのです(といっても、年間70~80冊程度ですが…)。

というわけで今回は、読書家というにはなんとも微妙な私が面白いと感じた小説を紹介しようと思います。年間物凄い量を読むような真の読書家の方ではなく、読書かといえるかどうか微妙な立ち位置だからこそ、比較的メジャーで読みやすい作品を紹介できると思っています(*^^*)

なお、紹介する書籍は今後も追加していこうと思いますので、興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです!

今回は簿記や会計は関係ありませんが、興味があればぜひ!



子供はもちろん、大人も楽しめる、「本がもっと好きになる本」

『あるかしら書店』

著者であるヨシタケシンスケさんの豊かな発想力が詰まった一冊で、「よくこんな内容の本を思い付くなぁ☺️」と思ったのが率直な感想でした( ´ー`)!

読むと、本がもっと好きになること間違いなしです!

(以下、あらすじ(引用))

その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。このお店は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。
この本屋さんでは、「あったらいいな」という本や夢いっぱいのグッズが、次から次へと飛び出します。月明かりの下でしか読めない「月光本」、読書に付き合ってくれる「読書サポートロボ」、ふたつの本を合わせて初めて読むことができる「2人で読む本」などなど、読んだらきっと「本ってやっぱりいいよねぇ」と言いたくなってしまうエピソードが満載。大人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんの豊かな発想

力がめいっぱい詰まった、ますます本が好きになってしまう一冊です。


桜のような「美しさ」と「儚さ」を体現するような、美しくも切ない恋愛小説

『桜のような僕の恋人』

これを読む前、恋愛小説というものにはあまり興味がありませんでしたが、この本を薦められて読んだところ、恋愛小説に対する意識が変わりました。正直、泣きました( ノД`)

単に二人が惹かれ合って、時々離れたり別の人とくっついたりしながら、最後は結局くっついてハッピーエンド、みたいな「(僕の中での)王道な恋愛小説」をイメージしていましたが、この小説は違いました。切なすぎる中にも、恋愛の美しさや儚さを見出だすことができ、読むと必ず泣いちゃうと思います。注意して読んでくださいね…( ´ー`)

(以下、あらすじ(ネタバレ注意))

美容師の美咲に恋をした晴人。彼女に認めてもらいたい一心で、一度は諦めたカメラマンの夢を再び目指すことに。そんな晴人に美咲も惹かれ、やがて二人は恋人同士になる。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。美咲は、人の何十倍もの早さで年老いる難病を発症してしまったのだった。老婆になっていく姿を晴人にだけは見せたくないと悩む美咲は……。桜のように儚く美しい恋の物語



単なる「警察モノ」ではなく、人間の欲望や関係性、意外な犯人の登場まで、一冊で様々なことを味わうことが出来る、

『公開と真実の色』

この本の著者は、実際に文献を調べたり、警察関連の方にお話をうかがったりして、「リアル」な警察モノの作品を世に送ることで有名な貫井徳郎氏。

(以下、あらすじ)

若い女性ばかりを狙い、殺した後必ず人差し指を切り取る、自らを「指蒐集家」と呼ぶ殺人鬼が社会を震撼させていた。それを追う捜査一課のエースでありエリート刑事である西條輝司は、捜査に没頭するあまり「操作の一線を越えて」しまい、窮地に立たされる。
警察たち正義感、さらには嫉妬と裏切りが殺人鬼を駆り立て、挑発する犯人と刑事の執念が交錯する。熾烈な攻防の先には驚愕の結末が待っていた。

個人的に警察モノはよく読むのですが、この本はその中でも特にお気に入りです!

警察モノというと、一見お堅いイメージがつきまとうようですが、この本は対策にも関わらずスラスラと読み進めることができ、ストーリーに引き込まれること間違いなしです!



4人の「個性的な銀行強盗」が巻き起こす、壮大でドラマチックなコメディサスペンス

『陽気なギャングが地球を回す』

著者は、2008年に『ゴールデン・スランバー』で本屋大賞を受賞、他にも『オーデュボンの祈り』や『重力ピエロ』などの作品を世に送り出した、伊坂幸太郎氏。

(以下、あらすじ)

確実に他人の嘘を見抜くリーダーを筆頭に、演説名人、天才スリ、精確無比な体内時計という史上最強の銀行強盗集団は、銀行の窓口カウンターまで最小限の変装で近づき「警報装置を使わせず、誰も殺さず(なんならその場にいる者に自分達の行為を納得させて)、相手に金を出させて、そして逃げる」という、なんとも規格外な手口で銀行強盗を行う。今回も怖いくらい上手くいった…はずが、思わぬ誤算が起こってしまう。

本作は、まるでコメディー映画のような軽快なストーリーではありますが、その中には自閉症の子ども、中学生のいじめ等といった、現代社会におけるテーマが扱われています。1つのストーリーとして楽しみながら、色々なことを考えさせられる一冊です!

なお、この「陽気なギャング」シリーズは続編がありますので、興味があればぜひ!


 

内容は「ドタバタなコメディ」、けれど中身は「本格的なミステリー」、2011年本屋大賞受賞者のデビュー作

『密室の鍵貸します』

著者は、北川景子さんや櫻井翔さん等の出演で映像化もされた、『謎解きはディナーのあとで』で2011年に本屋大賞も受賞された、東川篤哉氏。

(以下、あらすじ)

とある貧乏学生・戸村流平は恋人から振られた。それだけでも災難なのに、その後に彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。しかもその夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されてしまった!こうして、意図せず二つの殺人事件の第一容疑者となった流平は、とある「自称名探偵」である鵜飼と出会い、この事件の謎解きに挑む。

この「鵜飼探偵シリーズ」は、現在に至るまで続編がたくさん出ており、その人気ぶりがうかがえます。その出発点となったのが本作であり、これを読むと絶対に続きが読みたくなるでしょう!



現役医師が送る本格医療ミステリー、読んだ後の爽快感がたまらない!

『ひとつむぎの手』

著者は、作家でありながら、現役の医師としてもバリバリ活躍されている知念実希人氏。医療関連の小説を多く書かれているのですが、現役医師であるのでそのリアル感は桁違い、まるで生の医療現場を覗いているかのような感覚になることができます!

(以下、あらすじ)
大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば…。さらに、赤石が論文データを捏造したと告発する怪文書が出回り、祐介は「犯人探し」を命じられる。個性的な研修医達の指導をし、告発の真相を探るなか、怪文書が巻き起こした騒動は、やがて予想もしなかった事態へと発展していく。

著者の他の作品として、デビュー作『レゾン・デートル』や『螺旋の手術室』、映画化もされた『仮面病棟』や関連書籍『時限病棟』などがあります。どれも本格的な医療ミステリーかつ、現役医師ならではのリアルな描写を楽しむことができます!



ある意味衝撃的などんでん返しで賛否両論分かれた作品

『何様ですか?』

本作は第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉的な作品です。ここまで割と有名著者の有名作品を紹介してきたので、最後に一冊(良い意味で)変わり種な作品を!

(以下、あらすじ)

クラスには二人の美女がいた。中学時代に義父から性的暴行を受けた女子高生・平林美和は、義父に殴り殺された弟“ユウちゃん"を内面に宿し、その囁きに従って“ファイナルプラン"と名づけられた大量殺人計画を遂行しようとする。一方、倉持穂乃果は意識が高く社交的で、自らの日常や読んだ本の感想をブログに書き続けていた。そんな倉持を嘲笑しながら着々と計画を進める平林であったが、その先には思いがけない事態が。

正直賛否両論分かれる作品ですが、色んな意味で衝撃的どんでん返しを求めたい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!少しでも興味があればぜひ手に取っていただけると嬉しいです!


なお、普段は簿記や会計に興味がない方に、少しでもその魅力や奥深さを伝えるべく、関連する書籍を紹介するnoteを投稿しています。こちらも、もし少しでも興味があればぜひ手に取っていただけると嬉しいです!


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