連結会計における基礎理論

簿記1級や会計士試験、税理士試験等はもちろん、近年では簿記2級でも猛威を振るう鬼門論点の一つ、「連結会計」。理解するためには相当の労力が必要となりますが、簿記や会計における重要論点の一つともいえるため、頑張って得意分野にすれば得点源にすることが出来るだけでなく、実務においても重宝されるようになります。

連結会計の計算は参考書や問題集などでたくさん練習されていると思うので、今回は連結会計の基礎となる「理論」をいくつか紹介し、簡単に解説していこうと思います。

主な対象としては、簿記2級・1級における連結会計を学習されている方(基礎的な内容は一通り押さえている方)や、会計士・税理士試験における連結会計の「理論」を学び始めてまだ間もない方等を想定しています。

なお、簿記検定における連結会計の学習では一般的に扱わない範囲も取り上げますので、連結会計を学び始めてまだ間もない方は、むしろ混乱する恐れがあります。そのため、特に簿記検定の連結会計を学習されている方は、まずはテキストレベルの基礎的な計算や考え方を一通り学習してからご覧いただいた方が良いということをご了承いただけたらと思います。


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①連結財務諸表作成における一般原則

まずは前提となる話をしますが、特に簿記2級の方にはあまり馴染みがないし、少々難しい内容も含まれているため、ここでは、「会計のルールや原則が定められた「企業会計原則」というものがあり、企業はこれにしたがって会計を行わなければならない」というイメージを持っていただければ十分です。

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