新(アタラシ) タクヤ プロフィール

初めまして。ブランディングデザイナーとして活動しています新と申します!

こちらのnoteではブランディングや自分の興味のあることなどをつらつら書いていきたいと思っています。

誕生日      1987年9月2日

出身地                    大阪市

好きな食べ物        カレー、鍋、ナス

趣味                       音楽、映画、AMラジオ観賞、カレー屋巡り、飲酒

その他の活動        アート作品制作


経歴

僕は大阪市で生まれ、一人っ子で育ちました。なので小さいころは一人で遊ぶことが多く、外で走り回るよりもチラシの裏に絵を描いてる方が楽しかった記憶があります。公園に行ってすべり台をしても、すべった下の砂場でそのまま枝を使って絵を描いてるような子供でした。

ハサミとセロテープがあればもう最高で、買ってもらえなかった玩具を自分で作ったりしていました。紙にいろんなパーツを描き、それをハサミで切ってテープでつなぎ、素材は紙なのでペラペラですが、変形、合体の機能がついた玩具などを作って遊んでいました。(これだけ聞くと貧乏くさいですが、特に貧乏というわけではなくて、人並みには欲しいものは買ってもらってはいました。)

大学は京都精華大学という美術大学に通い、卒業後は上京して商品広告やアートを取り扱う会社で、デザインや制作などの担当として働いていました。

こんな感じで社会に出るまで、ひたすらものづくりをしていたわけですが、数年後にこんなことを思うようになります。

「ただ作り続けるだけじゃ意味がない。」

上京してからも僕の周りにはイラストレーターや工芸作家、アクセサリーデザイナーなどいろんなクリエイターの知り合い、友達が増えていきました。みんなとても熱心で、自分では到底作れないようなクオリティの高いものづくりをしていました。

しかし彼らはバイトを掛け持ちながら制作活動をしていたり、仕事を依頼されるイラストレーターも、ただイラストが描けるからという理由で頼まれただけで、自分の作風とかけ離れたものを要求されることがあったりなど、満足に作家活動をしている人は数が限られていました。

一般的には芸術家でご飯を食べられるのはほんの一握りというイメージがあったので、根性でやっていくしかないのかなと思っていましたが、日々考えてるうちに「作品の広め方が間違ってるんじゃないのか?」と思うようになっていきました。

どんなに質のいいものを作っている職人も、誰にも知られず一人でこもって作っているだけでは、そもそも広がりようがない。この話は極端な例ですが、満足に作家活動ができていない人たちは、この延長線上にいるのではないかと思いました。

作り続けるだけじゃ、作家や作品は広まっていかないという事実。

そんな時“ブランディング”という言葉が耳に飛び込んできました。


ブランディング専門の会社に転職

ブランディングの知識はほぼない状態でしたが、どうやらブランディングというものは、商品を世の中に戦略的に広められる手段らしいということを知り合いから聞きました。

世の中に広まるべきものが広まってないなんてそんな悲しいことはないなと思っていた僕は、これまでの制作の畑から、今まで一切やってこなかった、戦略を立てる分野に飛び込みました。

車の部品の製作会社や、飲食店、新規ブランドの立ち上げなど多種多様な分野の案件に携わらせていただきました。

全く未経験の分野だったこともあり、初めてのことだらけで失敗ばかり続いていく毎日。心底自信を無くし、とても大変な日々でした。

しかし社内の方々や社外の関わりのある人たちに随分助けられました。失敗ばかりする自分にも根気強くブランディングのいろはや、仕事に向き合う姿勢、日々の心がけなどを教えてくださり、作り続けることでは見えなかったことがたくさん見えるようになり、できることが格段に増えました。本当に感謝しかないです。

転職するまでのブランディングのイメージは理詰めで組み立てていくというか、血の通っていない行為のイメージでした。

しかし蓋を明けるとそれは真逆で、ブランディングは「自分の想いや志」を正しく顧客に届けて、ファンを作る取り組みのことだとわかりました。想いや志が起点とし、商品やサービスの本質的な価値を掘り起こしていくのです。そしてその価値を一貫性を持って社内外にコミュニケーションしていく。

商品やサービスが「自分の想いや志」が価値として具現化されたものという発想は、学んでみるまで全く自分にはない発想でした。しかし世の中には自分で自分の価値をそもそも理解できていない人や、わかっていてもどう広めていっていいかわからない人がたくさんいます。ブランディングはそんな人に対して動線をひいてあげる行為。

全く違う業界に飛び込んだと思っていましたが、自分の考えや、想いを表現として落とし込むアートと共通している行為だと個人的には思います。

実際に学んでみるとアートとブランディングは実は同じ線の上に並んでいるんだと思いました。知らなければ真逆の位置にあるように見えますが、アートとビジネスは互いに行き来できるんじゃないかと今は感じています。

独立した現在は、広告やアートの制作事務所とブランディング専門の会社で勤務した経験を活かし、戦略とアウトプットの両面から考え、企業や商品のブランド構築を行なっています。


得意分野

僕がもともと美術大学出身なこともあり、ものづくり系の会社や商品のブランディングは作り手の気持ちをある程度汲めると思っているので、やっていて楽しし、やりやすいなと思います。

ただ先述の通り、ブランディングの根本は「自分の想いや志」なので、“儲けたかったから”とか、”とりあえず後を継いだ”などの動機の人は、個人的にはブランディングは難しいと思います。

しかしじっくり話してみると実は幼少期の経験が今の活動の根本的要因であったり、売り上げしか興味ないと言ってる人が、実は熱い人だったりと、何時間も話してみて初めてわかることもあるので、その辺りの判断はしっかり話してみないとわからないところかなと思います。


心がけていること

お客さんに対し、上から目線で「あぁしろ、こうしろ」と言うのではなく、なるべく同じ目線に立って、同志のような感覚で接するように心がけています。

そうすることでお客さんの本心を引き出せることがあるからです。しばらく一緒に考えているうちに、今まで考えもしなかったけど実はこんなことを思っていたかもしれないと、お客さんが気づくこともあり、それが実は起爆剤になることもあります。

もちろんある程度の距離感はあって然るべきですが、あまりにも離れていると本心を話しにくくなり、本質的な価値が埋もれたままになる可能性もあります。

お客さんとしっかり対話し、その商品やサービスの本当に広まるべき価値を引き出し、世の中に完璧に伝えられるよう、僕自身も日々精進していきたいと思います。


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