見出し画像

8/4ガタケット178E-07b・星屑図書館のお品書き!【創作小説・ドール写真集】

次の日曜、新潟市産業振興センターにて8月4日に開催される同人誌即売会・ガタケット178
かねてからお伝えしている通り、私、あややはこちらのイベントにサークル参加します!
弊サークル『星屑図書館』のスペースはE-07bとなります。申請ジャンルは創作・ファンタジーです。

まだ準備は完結しておりませんが、今回の記事では頒布可能なところまで持ち込めた同人誌の紹介をしていこうと思います。
『お品書き』というヤツです。


頒布物について

頒布作は2種類。

・新潟県内某所のとある過去の出来事を着想元とした、オカルト系ファンタジー創作小説『黒煙のあだしよ―1969年 秋・冬―』 コピー誌・A5・56P(小説本文52P、約2万文字)、無料配布
・既製品ドールを撮影した写真と、それをモチーフに作成したレジン作品にファンタジックな解説文をつけた、架空アイテム素材図鑑『幻想素材収集録』 コピー誌・A5・16P 100円

下部のレジン作品は写真集の素材にして展示品です

この二つと、可能ならこれから『ペーパー』を作成したいと考えています。これも当然無料。

ご覧の通り、相対的に厚い小説本が無料で、激薄の写真本が有料と定めています。
そのようにした理由を言語化したくなったので、7/30の告知つぶやきに留まらず新たに記事を立てました。

私の『同人誌』作成のモチベーション

同人誌という形で作品を創ると決意して、実際に形にし始めて。
その過程で強制的に見つめ直させられたのが、自作同人作品に対する『読んでほしい』と『ものづくりしたい』のバランスでした。

と言いつつ、どちらも『読んでほしさ』はMAXではあります。
来場者様に見向きもされなくても、私が『自分が欲しいもの、生み出したいもの』をカタチにできたならそれでOK……と定義付けて着手はしました、が……それでも! 読んでほしい!! できるだけ広く、多く届けたい! ピピっとくる方のところに届いてほしい!!

……ならネット公開でよくない??

この記事で述べた、過去に自問自答した命題に戻ってきましたね。

私の根幹にある、この承認欲求に属する感情。それと相対する天秤の皿に乗る感情が『ものづくり欲求』です。今回の私の場合はね。
十数年の時を経て、再度サークル参加すると決めた際に目標にした、というかやりたいと欲したこと。それは『モノとして存在することに価値があると、私が思える同人誌を創る』ことです。

上に貼った記事にも書きましたが、大学時代にサークル参加していた頃の私にはものづくり欲求が欠けていました。
物語を綴って共有したい。同人誌作成はそのための手段であり、ものづくりそのものを楽しんでいる姿勢ではなかった。
だからこそ今度は『物質として存在することに価値がある』――他人の評価はともかく、自分がこの“本”を生み出せてよかった! と感じられる同人誌作りを目指してみたい。投稿サイトへの本文流し込みでは(優劣ではなく、原理的に)得られない喜びを味わってみたい。

これらの思いはどちらの作品にも籠っています。でも比重が違う。
より『読んでほしい』に寄っているのが小説本
一方、それよりも『カタチにしたい』に寄っているのが写真本なのです。

書きたい・読みたい・作りたい小説を届けるために

自分の書きたい・読みたいを詰め込んだ(今回発表分では詰め込み切れていない=話も終わっていないので、厳密にはこれからぎゅぎゅっと詰め込んでいく)小説。
これ……同人誌として発表する以上、私が印刷した部数以上の人数には届かない形になるんですよね。貸し借りの可能性は除いて考えると。
カタカタWordに打ち込んで二万文字。これが、十部なら十人、二十部なら二十人。売り切ったとしても、それ以外の人の目に触れることはない。
……寂しいし、もったいないな。そう思ってしまったんです。
もちろん、同人誌としての執筆を辞めるという選択肢はありませんでした。
だって地元ネタだから。
これなら『新潟コミックマーケット』に持ち込む意義を私自身が見出せる、と思った題材だから。

……だったら。“両方”を選べばいいんじゃない?

それが私の当作における結論です。
つまり。同人誌として頒布する。その後ネットでも公開する。コレです。
幅広い人の目に触れる可能性を求めてのネット公開なので、当然無料です。
ならば同人誌も無料で配布しなければ筋が通らない。
売り切ってから数年後のネット公開とかなら話は違うでしょうが、今回はイベント後数週間後の公開を想定しているので。
いくらプリンターインク代とか80枚対応ホチキス代をかけて作った物理本とはいえ、無料公開品と全く中身が同じものを、1~2週間の差で有料で……というのはさすがにダメな気がする(私自身が、私の活動をジャッジする場合においては)。
こういう理屈で小説本は無料配布となりました。

ちなみにこの小説、完結していません。1970年・春編(仮)に続きます。
区切りのいい所まで書けたこと。そこから更に丁度良い区切りを目指すともっともっと長くなり、時間切れとなる可能性が高いこと。そしてホチキスの限界。
今回は余裕をもってイベント準備をしたいという思いが強かったのでここで打ち止めとしました。おかげで写真本も完成にこぎつけられた。

続きも同様のスタイルでの発表を予定しています。先に同人イベントで冊子版を無料配布。しばらく後にネットでも公開。
このnoteアカウントでも公開しますよ!
既に作品をアップした経験があるpixivカクヨムでも公開予定です。投稿するサイトはもっと増やすかも。

なぜ極薄なのに有料?

さて、次は写真本を有料頒布とした理由です。
製作費がかかっているため』『ネットで丸ごと無料公開する予定がないため』です。
まず製作費について。
被写体であるお人形さんたちはノーカウントとして、この作品用の写真素材としていくつかのレジンの塊を作成しました。
アクセサリーとかではなく、私好みに着色&混ぜ物した塊ではありますが……。着色料や封入物、レジン液そのものにお金がかかっていることは確かです。
加えて、この冊子は『デコり』も試しました。
シンプルなコピー本である素体に、百円ショップや文具店で購入したデザインペーパーやマスキングテープを貼り付けているのです。その材料費です。
一商品で数パターンのデザイン素材をまかなえるのでコスパはだいぶいいですけどね。
精緻な工夫では全くありませんが、少なくとも私自身は「可愛い!」「作って良かった!」と感じられる出来になっています。
これがやってみたかった、作ってみたかったんです。
……作りたいものを作れて満足とはいえ、やっぱりちょっぴり製作費は回収したい。そして何より、これはお金をいただく資格がある『本』だ、と自分では思える作品になった。なので恐縮ですが有料とさせていただきます。

この作品はネットでの無料公開は(当面は)しない、という選択をとりました。
製作費という理由を抜きにしても、本として手に取ってほしい、と思えるものになったからです。
それぞれ異なるパターンのデコりを試みたこともあり、画像データ、あるいはWordファイルだけの存在であった時には持ち得なかった微笑ましさを感じる作品になりました(個人の感想です)。

とはいえ、極薄には違いありません。なのであまり高い値段をつけるのも申し訳なく感じます。
私がケチなだけですが、自分の場合、同人誌の購入にあたってはページ数と値段の相関も考慮に入れちゃうので……。存在を認識した瞬間に値段を見ずに買うパターンも多いですけどね!
そんな訳で100円になりました。発行から年月が経てば値下げする可能性もあります。

ついでに明言しておくと。
ドールさんの写真だけなら、採用した写真のうち結構な数を既にSNSに上げています(この本で初公開の写真もあります)。
なので便宜上写真集と呼んではいますが、その写真にどんなファンタジックでポエミーな意味付けをしたかがこの同人誌の(SNS投稿と比べた時の)付加価値だと思っています。

さて。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。

ガタケット178に来場予定の皆々様、是非とも当スペースにお立ち寄りいただければと思います。その上で発行物に目を留めていただければこれに勝る喜びはありません……!!
よろしくお願いいたします!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?