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心の整理ができてきたので書こうと


長文になります。

心の整理が出来てきたので、書こうと思います。


俺には二人の大切な友達がいました。
小学校からの付き合いの友達で、社会人になってからもよく一緒に酒を飲みに行くような間柄。
去年の今頃も、その友達をふくむ三人で酒を飲んでいました。
その友達をA、もう一人の友達をBとして話を進めます。


お酒を飲みながらAが急に「お前ら、呪いを信じるか?」とか言いだした。

Aは地元では唯一の国立大学に進学していて、選考も理系でオカルトを信じるタイプではなく、Bは呪いとかのオカルト好きだったけど、Aがそんな話をすることがなかったから俺もBも「?」となっていましたが、Aは話を続けた。

く音が中から聞こえる。蓋を開けたのは音が聞こえなくなってしばらくした1年後の事だった。

蓋を開けたら女と、子供一人の死体。
なぜかもう一人の死体は発見されなかった。
井戸には血と爪の跡でひどい状態。
普通なら井戸の水で血が落ちるはずなのにべったりと付いていたとか。

死んでいるのを確認してから、もう一度蓋をしたらしい。
だけど、疫病で5人目の死者が出た。
呪いが終わっていないと思った村人達は恐れおののいていた。」


「そんな状況の中で、徳の高い坊さんに助けを求めた。状況を把握した坊さんは少なくとも最初の4人は呪いではないと言った。

のけ者にされ、子供にまで惨めな思いをさせられた母親が、嫌がらせで蠱毒の話をしただけだと。

しかし、村人は蠱毒を実行してしまった。

虫で行っても恐ろしい蠱毒を人間で、しかも親子で行ったとなると、想像もつかないほどの憎悪が生まれていることになり、簡単に消すことはできない。

井戸の中と、井戸の蓋の上に1つづつ仏像を置いて、呪いが外に出ることを防ぎ、長い年月の中で怨みが薄くなるのを待つしかないとの事だった。

坊さんは2つの仏像を彫って呪いを抑えることにした。
1つを井戸の中に入れるために、蓋を開けたらしい。

そこで坊さんはさらに驚愕した。

女の首に掛けられたネックレス上のものが強烈な怨みを纏った呪具になっていると。
子供と自分を殺される女の怨み。

しかも、呪うために自分の子供を、もう一人の子供と一緒に食べて、石で骨を砕き、砕いた骨を子供の血で染まった衣服で包んだものだと。

これはもう、完全に押さえ込むのは困難だとの事だった。
この呪具を使い、母親は村人全員を殺すような呪いを掛けている。
もう、この場所から逃げるしかないと。」

「呪いを信じた村人は引越し、信じなかった一部の人は残った。その、残った人は短い間に全員が病気で死んでしまったらしい。
一度、完全に村から人が居なくなったことになる。長い年月が流れて、また村には人が戻ってきたけど、呪いが完全に消えたわけではなくて、今でも呪いが外にもれないように2つの仏像で抑えているとか」


Bが話したのはそんなような話でした。
Aは「自分の知っている内容とは違う」と言いながらもBに良く知っているなという雰囲気。


俺はホラーは大好きなので面白半分で聞いていたけど、AとBは真面目に話していました。

Bは「俺はオカルトは好きでも信じたりはしない。でも、この話は〇〇の坊さんに聞いた話だから、まったくのデタラメではないと思ってる。呪いとかは、ただの言い伝えにしても、なにか話の元になる事件があったかもしれない」

と言った。

Aが「あのお爺さんが死んだのは、その黒い袋が原因だ」と言い、少し静寂があったあとに「人を呪い殺す力を得たら何をする?」と言い出しました。


俺もBも「へっ?」って感じだったけど、二人とも「何もしない。そんな力を欲しいとも思わないし、そんな力があったらむしろ捨てたい」といった形でした。

Aは「リアルに想像出来ないとそうなるよな」とか言っていました。

楽しい話ではなかったので強引に話を変えて、その日は解散した。
解散後、携帯にBから電話がかかってきた。

続きは下からお入りください。

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