『俺捨て山』 あとがき 切り売りの限界

九年前、一応は純文学としてこれを書いてました。よくもまあ汚く吐き散らした作品だなぁ、と思うけれども、これで太宰の一次は通ったもんです。

何が足りなかったか(あるいは何が余分か)というといろいろあるはずですが、俺はもう純文学は書けないのであって、というのも、俺の場合は文学らしい文学というものを目指したければ、基本的に自分の切り売りでしか書けないんですね。そしてとっくにネタは書き尽くしている。

じゃあ何が書けるのお前に、と問われるならば、もうちょっとエンターテイメントに寄ったものならいけるのではないか。自分のことを書けないならば自分以外のことを書けばいい。その器としてエンタメ、または古い(?)区分で中間小説なるもの、それでなら、と狙ってはいる現在です。

そんでまああとはグダグダいってないで(いいたいけど)、書き続けることですね。俺もう本当に小説書くしかないから。

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