現代の社会課題を取り巻くいくつかの「キーワード」に関連して
2021年のダボス会議を皮切りに「グレート・リセット」(社会システムの刷新)の議論が国際的に進み、岸田総理も小泉政権以来の構造改革路線を転換し、成長と分配の好循環を作り出す「新しい資本主義」の推進を表明した。内閣に「新しい資本主義実現本部」が設置され、これまで開催された3回分の会議資料が内閣官房のホームページにて公開されている。昨年10月に開催された第1回会議の「新しい資本主義実現に向けた論点」という資料の中には「分配の原資を稼ぎ出す「成長」と、次の成長につながる「分配」を同