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【J第1節】G大阪vs横浜FM戦の勝手考察

2/23(土)Jリーグの2019シーズンが開幕しました!
ガンバ大阪は横浜Fマリノスと対戦。1人のサポーターとして勝手ながら試合内容を考察してみました。

結果は2−3での敗戦。
宮本監督や選手の試合後コメントがJリーグの公式サイトに掲載されていますが、全然本調子ではなかったようです。これから調子上げていけばいいんだけど、開幕戦勝てない説は継続です。

【遠藤選手のコメント】
ある程度相手にボールを握られるのは想定していたが、マークの受け渡しがズレた
【倉田選手のコメント】
自分を含めて前半は体が動いていなかったし、・・・ちょっとフワッと試合に入ってしまった気がする
※J.LEAgue.JPより引用

Fマリノスはポステコグルー監督へ変わってから、かなり攻撃的になりました。昨シーズンは得点も多く(失点も多い)、かなり前掛かりに来るだろうということは事前に分かっていたものの、システム的にも選手個人のコンディション的にも全く対応できていない状況でした。

今回は以下の2点から第1節を振り返りたいと思います。

①前後半通しての中盤における攻防
②後半のG大阪の反撃から見る今後への期待

※画像はDAZNより引用させて頂きました。

①前半の中盤における攻防

正直「ここまで数的不利にさせられるのか?」というくらい、SBの広瀬(18)と高野(16)にやられました。※括弧内の数字は背番号

昨シーズンは山中(現浦和レッズ)が偽SBとして得点を量産しましたが、その流れを両SBの広瀬(18)・高野(16)が今期担っているため、SBでありながら攻撃時にはアンカーの喜田(8)と並ぶくらいに中に絞った位置取りをしています。

ガンバのSB藤春(4)もそうですが、通常SBはアウトサイドのレーンを上下動してプレーすることが多い。しかし、攻→守の切り替え時に最も危険な内側と中央のレーンを固めるためにSBに内に絞らせるチームもあります。

Fマリノスは、主に攻撃目的で中盤を厚くするためにSBをMF化(偽サイドバック化)します。ちなみにライン際のレーンにはWGの仲川(23)や三好(41)が降りてきていていますが、ガンバとしては特に三好を捕まえきれず、ドリブルからパスから自由にやらせてしまったのが特に痛いポイントでした。

幸先良く1点取って喜んだのも束の間、あれよあれよという間に3失点した訳ですが、中盤の数的不利と、人を捕まえきれない状況は、前半を通してとうとう改善されませんでした。

ここまで圧倒されてしまうと、後半どう改善してくるのかとても不安でしたが、後半は少し持ち直しました。が、それでも後半の立ち上がりは結構危なかったと思います。

特に目についたシーンとして56分頃の場面を取り上げます。

右サイドの仲川(23)がボールを持った時、逆サイドの高野(16)は中央付近まで絞っており、G大阪は小野瀬(8)がケアしていました。ちなみに大外にはマルコス・ジュニオール(9)が張っていたため、ジェソク(22)がついています。

しかし、小野瀬(8)が中央にいる天野(10)に気を取られて、ケアしていた高野(16)がフリーにしてしまい、そこにボールが入ってしまいます。

そこから大外のマルコス・ジュニオール(9)に展開。マルコス(9)は高野(16)と入れ替わるかたちで中に切れ込みました。ジェソク(22)はもちろん付いていきますが、G大阪の高(28)もそちらに釣られてしまい、ケアする必要がある天野(10)が危険なところでフリーになってしまいます。ちょうど、CB三浦(5)と小野瀬(8)の間にスペースが生じてしまいます。

マルコス(9)は一度中央の味方に預けます。ジェソク(22)が天野(10)に気づいて追い掛けますが、中央から縦パスが入ってシュートまで持ち込まれてしまいました。

誰が誰をケアするのか?マークの受け渡しはどうするのか?G大阪側は中盤をかき回されて混乱していたため、良いようにやられっぱなし。
今野(15)がいれば、、、と嘆くのは簡単ですが、高(28)には自身のレベルアップと遠藤(7)との連携強化をしてもらうしかないです。

あとは、いつもなら最終ラインの三浦(5)からチームメイトに向けて色々と指示が飛ぶはずなのですが、三浦自身が金英權(19)との連携に余裕を持てなかったからなのか、十分なケアが出来ていませんでした。

いずれにせよ、時間が掛かるかもしれないけど修正できれば大きな問題にはならないはずなので、そこまで悲観していません。

②終了間際のG大阪の反撃から見る今後への期待

後半になってFマリノス側もさすがに疲労が溜まってきて、足が攣る選手が出てきましたが、それでも前線からのプレッシャーは凄かったし、何より選手間の距離が短く、相当走っていたんだと思います。

結局、G大阪としてはいつものようなビルドアップが上手くいかず、新加入の韓国代表CB金英權(19)の対角線のロングフィードが数本あっただけでした。

それでも、私個人としては矢島(21)が入ってからの崩しに今後の期待感があります。

相手が疲れていたというプラスの状況はありますが、それでも矢島投入後には少しガンバらしいボール回しが出来ていました。
2点目を決めた藤春(4)が左サイドを抉って何度か決定機を作りましたが、矢島(21)も左サイドからの組み立てに参加しています。藤春(4)のクロスを演出するパスを出すなどゲームメイカーとしての役割を期待できるのは、矢島や市丸を置いて他にいません。

彼らの成長はクラブにとってもサポーターにとっても切迫感を持って求められる喫緊の課題であり、未だに答えの糸口が見つからない「ポスト遠藤」を2019シーズンで見出して欲しいと思います。

改めて試合を振り返ると、全ては選手や監督のコメントに集約されます。
「分かっていたけど、Fマリノスのゲームプランに対応できなかった。」

試合後の監督インタビューからも読み取れるように、修正点が明らかになっているだろうから特に悲観的になるような負け方でもありません。

次節清水戦までに修正し次こそ勝利をお願いします!!

※画像等はDAZN様より研究目的として引用させて頂きました。

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