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今週の少年マガジン&少年サンデー(40号)

今週発売の週刊少年マガジン(40号)と週刊少年サンデー(40号)についてご紹介します。

週刊少年マガジン

化物語
ダイヤのA
黙示録の四騎士
甘神さんちの縁結び
iコンタクト
カッコウの許嫁
シャングリラ・フロンティア
東京卍リベンジャーズ
女神のカフェテラス
それでも歩は寄せてくる
彼女、お借りします
EDENS ZERO
ブルーロック
生徒会役員共
PAUSE-ポーズ-
賢者が仲間になった!
炎炎ノ消防隊
カノジョも彼女
英戦のラブロック
はじめの一歩
きみとピコピコ
男子高校生を養いたいお姉さんの話
不滅のあなたへ

iコンタクト
既にブルーロックというサッカー漫画があるのに、もう1つ増やしてしまって大丈夫?と思ったが、そんな心配はいらないだろう。”サッカーIQ”、戦術理解度と言い換えてもいいと思うが、昨今は小中学生のようなジュニアクラスにおいても戦術理解度が求められる時代だ。スペインやイングランドなどのサッカー競合国では昔から当たり前だった様だが、ようやく日本もそこまで来たかとある意味感慨深いものがある。

私もウィニングイレブンやFIFAなどのサッカーゲームをやるが、その観点から考えれば、その知識や経験を現実のサッカーに応用することは確かに可能かもしれない。俯瞰的に、客観的に試合運びを観察するという点では、テレビでサッカーの試合を見て学ぶのと何ら変わりはないのだ。現代サッカーは、とかく分析的で監督が描くゲームプランや戦術が試合を大きく左右する傾向が一段と強まっている。そう考えると、(仮想的に)ゲームからの学びを受けて成長するというこの作品は新しい一面を切り開いているかもしれない。

炎炎ノ消防隊
前号に続いて「タマキvsアサルト」の回。今号もバトルがメインというより、環の存在そのものを巡るタツト君とタツト母の議論がメインだ。

ちなみにタマキが脱いだ服を投げ捨てたら地面が「ズン!」と沈んだシーン。思い出すのは、修行していた孫悟空が身につけていた重りを外したら超速スピードで敵を圧倒する場面。懐かしいシーンだが、タマキの場合にはそう簡単にはいかなかった。それは彼女が女だからなのか?

子供の前でなんて格好してるのよ!この下劣な売女!あなたには女としての恥がないの!?

そうモブの母親から罵られてしまうタマキ。そうだ、そうなんだよ。女性は単に男性の様に戦っては余計な横槍が入ってしまう、エロだとか何だとか。仮にも敵と戦っている人に対して投げかけられた言葉が、これだった。

裸になるしか能がない馬鹿女よ!自分が若くて可愛いからって裸になればなんとかなるって思ってるのよ!

何か見覚えがあるなと思うのは、TwitterとかSNSではこういったことが賑わっていることが多い。実際、フェミ界隈では言及されていたようだ。

母親はこう主張する。見た目は生まれつき、頭の良し悪しは努力の結果。女の見た目だけで上手く生きてるのって恥ずかしくないの?的な。しかし、この母親の息子が妙に冷静に「ママの言ってること滅茶苦茶だよ」と諭すのだ。息子タツトはこう反論する。

「あの女性隊員の引き締まった身体は美しいよ。あの身体の美しさは毎日のトレーニング…努力の賜物だよ」

今話のオチとして「母親はモブだから」と、存在自体が消えてしまうw。メタ過ぎませんかこの展開。タツトくんはモブの中から名前を与えられ考えることができる確立者になったようで、タマキに向けてこう言い放つ。「モブは騒ぎ立て炎上させるだけ。タマキさん頑張って消火してみせて」。今話の主人公はタツト君でした!!

週刊少年サンデー

古見さんは、コミュ症です。
葬送のフリーレン
龍と苺
MAJOR 2nd
はじめラブコメ オガベベ
魔王城でおやすみ
MAO
あおざくら 防衛大学校物語
舞妓さんちのまかないさん
トニカクカワイイ
よふかしのうた
君は008
BE BLUES!〜青になれ〜
かけあうつきひ
天野めぐみはスキだらけ!
保安官エヴァンスの嘘〜DEAD OR LOVE〜
影と影
第九の波濤
蒼穹のアリアドネ
死神坊ちゃんと黒メイド
アラタカンガタリ〜革物語〜
バイロケーターズ
妖怪ギガ
十勝ひとりぼっち農園

葬送のフリーレン

赤リンゴを青リンゴに変える魔法、アップルパイとか焼くときには便利そうだな。

龍と苺

何が面白いかって。よくあるシナリオとはいえ、後輩部員に教える過程で自分も成長する様って良いよねって思う。きっと、この後輩三人からも強い将棋差しが生まれるのだと思うとこの先の展開が楽しみになるってもんですね。

よふかしのうた

今週のエピソードについて触れる前に、この作品を簡単に紹介しておきたい。個人的には、ここ最近で最も好きな漫画のひとつである。もしチャンスがあれば是非コミックス1巻から読んでみて欲しい。それくらいオススメしたい。

初期のエピソードは人間と吸血鬼の王道ラブコメという形式で、主人公”夜守コウ”と吸血鬼の”七草ナヅナ”の愛らしいやり取りが清々しい。「好きってどういうことか分からない」というまさに中二病な夜守コウ。彼は不登校継続中の中学生だが、学業優秀、コミュニケーション上手(に振る舞える)、それなりにモテる、と努力で何とかリア充を装うことができる賢くて器用な一面も持ち合わせている。そんな彼は恋愛が分からないが故にどストレートな発言や振る舞いを見せてくれる。その様を見せつけられて年上吸血鬼のナヅナがデレるという構図は単純だが強い(ニヤニヤしてしまう)。とても微笑ましくて気持ちいいのだ。途中から吸血鬼仲間が登場し、加えて吸血鬼を狩る側の人間が登場してくる。途中から少年漫画誌に見合うバトルも登場するので、「ラブコメだけじゃ胸焼けするなぁ」という読者も不安に思うことはない。

もう1つ大事なのは、ページの構成が美しいこと。夜が舞台なので誌面のトーンが黒強めである。加えて余白を上手く使っていて、夜が持つ空っぽさが強調されて読んでいる側も夜の解放感を一緒に感じられる気がする。(対局にあるのがONE PIECEであると思うが、あれはあれで読み応えがあって読者として向き合い甲斐がある)

鬼滅の刃や進撃の巨人、他には東京喰種が好きだと思う人はお勧めしたい漫画である。なぜか?それをこれから説明していこう。

この作品は”人間”と”吸血鬼”という種族を越えた友情・愛情などのエピソードが展開される。人間と鬼、人間と巨人、人間と喰種、色々あるが本作に一番近しいのは東京喰種だと思う。種族が異なれば争いが生まれてしまうのは致し方ないのか。しかし、炭治郎が鬼の死に際に同情を感じる様に、エレンがエルディア人とマーレ人それぞれに複雑な思いを抱いた様に、金木研が喰種のトーカちゃんを愛した様に、単純に仲良しこよしする訳にもいかなければ、相手を殲滅するまで争い続ければ良いとも、そう簡単に割り切れるものでもない、そんなモヤモヤを感じながら読み進めるが、途中途中の笑いが良いタイミングで入ってくるからスラスラ読めると思う。(そういえば、鬼滅の刃も絶妙なタイミングで笑いが入ってたな)

金木研は喰種になりたいとは望んでいなかったが、夜守コウは自ら吸血鬼になりたいと願っている。だから、ナヅナはじめ吸血鬼の仲間は彼にとって守るべき対象だ。しかし、彼はまだ人間で吸血鬼になりきれていないのだろう。人間と吸血鬼の狭間にいる彼はどうするのか?

最新話、探偵さんは自身の怒りに対してケジメをつけられたようだ。しかし、今後単に吸血鬼を殲滅しようとだけ望む誰かが目の前に現れた場合、夜守コウはどうするだろうか?異種族間の物語を描く漫画は多数あれど、この「よふかしのうた」が何を描くのか私は今から楽しみです。


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