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3/21 一億総クリエイター社会の功罪(#100日後に死ぬワニ)

この動画が全てだと思うんです。だからワニ関連のツイートをした人は先ずはこの動画を観ましょう。私は「電通が絡んでいない」の冒頭の一言に笑いました。

なので、外野がこれ以上言うことも無いだろうし、何より”状況を知りもせずにしたり顔で語ることが如何に恥ずかしいことか”分かったことと思います(分かったよなきっと)。そもそも、こうして関係者が答え合わせと言うか、裏側の事情を話してくれる(聞くことができる)ことはそうそう無いことなので、その点関係者の皆さんに感謝申し上げたいです。(この動画いつか消されちゃうのかな、、)

広告仕事に関わる人間として個人的にはクリエイターさんの気持ち、ユーザーの心情変化(コンテンツ消費への態度)など非常に考えさせられた事例ではありましたが、しかし、それだけで終わらせていいのか?とも同時に思うわけです。以前書いた「野次馬」について考えた記事を思い返したんですが、正直泣いているキクチさんを見て少なくない人が「申し訳ない」と思ったに違いないし、そう思いたいし、事情を知らずに好き勝手言うことで誰かが傷ついた(誰かを傷つけた)ことを知ったことだと思う。

いきものがかりの水野さんが仰っていたことで印象的だったのは、

純粋だということを先ず証明しないと伝わらない世の中になったんだなということが悔しかった。
全てを話さないと伝わらないということが凄く難しいなって。

もはや我々はコンテンツを消費するというより、作者がどういう人間か?とか、制作に関わっているのはどの会社か?とか、どうマネタイズしてるのか?とか、”一億総クリエイター社会”とはよく言ったもんですが、全員がクリエイター目線、プロデューサー目線で語る世の中は正直怖いというか、純粋にコンテンツを消費してもらうというのはもう無理な世の中なんだなって諦めにも似た感覚を持ちました。

このワニについて語っていた(ツイートしていた)のが全員広告界隈の人であるなら「単に僻みだろうな」的な話で終わると思うんだけど、広告界隈じゃないだろう人もそれっぽい語りをしているのを見ると、どうして自分の立ち位置から素直に見ることができないのだろう?と疑問に思います。

それっぽいことを言うことがカッコいい訳じゃないし、世の中的に価値があることでもないと思うし、ましてや大喜利的に上手いことを言って「いいね」や「リツイート」を稼ぐことが良いことな訳ないし、これに乗じて有名になってやろうと利用して良いことでもない。

隙あらば自己主張したいと考えてしまうのはこのインターネット社会が持つ甘い罠だと思うんですが、なんと言うか匿名であることを良いことに”発言には責任が伴う”という世の中の真理が忘れ去られていて、それはどんなバカであっても忘れてはいけない真理だと思う。


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