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夢と希望と勇気は連鎖するという話

こんにちは。カンボジア1部アンコールタイガーFCとナイジェリア3部イガンムFCのオーナーの加藤です。

今日は夢と希望と勇気は連鎖するよ、というか僕はそれを信じているよ、というお話です。

先日、11月16日にカンボジアでカップ戦がありました。

そこでアンコールタイガーFCは18歳の選手3人の選手が出場しました。
ドナ、デイビッド、ナレックです。

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実は僕達アンコールタイガーFCがプノンペンからシェムリアップに移転した3年前に15歳で契約した選手たち(日本にもトレーニングで連れてきました)なのです。

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当時はシェムリアップにプロサッカークラブはありませんでした。
また、15歳でプロ契約をしている選手もカンボジアではほぼありませんでした。

そんな中、いきなり3選手とプロ契約を結んだことで大きなニュースになりました。まだタイガーが全然人気がなかった頃の話です。(今はカンボジアNo.1の集客力です。ちょっと自慢)

それによって、何が起こったかというとシェムリアップ中の小~高校生の目が輝きました(すみません、僕の主観です)

だって、今までシェムリアップ出身でプロ選手になるなんて超レアだったのですから。
そして、不思議と彼らの年代ではシェムリアップでプロになった選手が多いんです。それは偶然ではありません。

沢山の若い選手の頭の中に、
「もしかしたら自分達にもチャンスがあるんじゃないか?」
「あいつがなれるなら、自分も頑張ったらなれるんじゃないか?」
そうしたイメージが浮かんだのではないか、と思います。

まさに「身近に」夢や希望が生まれた瞬間です。
僕は恵まれない環境の人たちには、この「身近」というのが結構大事だと思っています。
カンボジアやナイジェリアで恵まれない環境だとテレビやネットで、
スターは見れてもどこかで自分には関係ない遠くのこと、という風に思っちゃうんじゃないかな、と思います。
でも、それを身近に感じられると人は勇気を出して、一歩踏み出して、行動を起こすきっかけになると思っています。

ブルームさんやポーターさんという方々が考えた期待理論でいうと、
「目標の魅力(実現したい)」×「獲得可能性(自分にできそう)」
みたいな部分です。(これは新卒で入ったリンクアンドモチベーションという会社で教わりました)

※沢山のユーチューバーが出てきているのは、この身近(スマホ1つあればやろうと思えばできる)も一つのキーワードなんじゃないかな、と思います

元々、自分に自信があったり、環境も整っている人は目標の魅力だけで十分に挑戦できるのだと思いますが、
そんな人ばかりじゃないじゃないですか。

地元にプロチームがない、シェムリアップ出身でプロ選手が少ない、そういう環境だったら誰だって、自分はサッカーが好きで得意で終わっちゃうかなぁと思っちゃうと思うんです。

でも、今回の3選手以外の同世代が触発されてプロになって、またそこに触発されて身近に夢と希望と勇気が溢れていく連鎖がすごく大事です。

実はアンコールタイガーFCがプノンペン→シェムリアップへの移転を決めた一つは僕たちのミッションにある「夢と希望と勇気の象徴となる」ということで、首都プノンペン一極集中で夢と希望と勇気の連鎖が起こりづらい状態を断ち切ってカンボジアサッカー界を変えるためでもあったのです。

タイガーとイガンムのアドバイザーをやってくれているオシムジャパンの元日本代表の羽生直剛さんも、
「自分は元々自信がなくて、今もない。体も小さくて何かスーパーな特徴ものがあった訳でもない。でも環境に適応することで長くプレーできた(38歳で引退)」と言ってます。そういうのを見ると、きっと自分に自信がなくて、小さい選手でもやればできるかも、と思って勇気ある一歩を踏み出し続けらることに繋がるんじゃないか、と思います。

イガンムFCの12歳以下の選手たちが世界No.1になった時も同じような効果がありました。

イガンムFCはナイジェリアのラゴスのイガンムというスラムにあるクラブで、こんな感じの所です。


僕はアジア・アフリカから「メッシ超えバルサ超え」(世界No.1のサッカー選手輩出と世界No.1のサッカークラブを創る)をすることで夢と希望と勇気の連鎖を起こしていきたい。

僕は沢山の人が夢と希望と勇気をもって、行動するとポジティブなエネルギーが生まれて社会が良くなっていくと信じています。



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