隠されたる本心

帰省するとたまたま大学の友達生内と出会う。
生内は世帯を持ち幸せそうな家族となっていた。
私は持たなかった幸せ。今の生内とは過去の話しか出来ないので見て見ぬふりをした。

町外れのお祭りで今度はたまたま大学の友人工藤と出会う。
工藤も世帯を持ち子供をあやしていた。一言声をかけてしばらく歩くと再度生内家族と出会う。
「やあ、さっきも工藤さんにあった。この先に居るから話をするといい」そう伝えて離れた。

離れた後に何故か生内は私を1人で追ってきた。
生内は私に因縁をつけ暴力とまではいかない攻撃をしてくる。理由が分からず工藤の所へ行き事情を聞くが分からず昔のように3人で車でドライブすることにした。

話をして気がついた。
生内が当時私と仲良くしていたのは、私が生内が密かに好意を持っていた異性が私と親しげに話をしていたから。
そして今私は独りで居る。生内は独りで居る私に憤りを感じたようだ。それを指摘すると決壊したダムのように反応し始めた。
あまりに騒ぐので工藤は車を谷底にハンドルを切ろうとする

私は遠くで仕事が待っているから今は死ねないと叫ぶと生内はそれも僻みを言う。


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