There Will Never Be Another You

Chris Montez - There Will Never Be Another You (1966)

(2019.12.17記)

外国の音楽で大好きな曲がたくさんある。
(歌詞に関して)そのままカバーすることも多いけれど、その曲を何回も何回も聴いて同じように、英語やフランス語、ブラジル語なんかでうたおうとすると自分の暮らし(発音)に根付いていないその言語が自分の口から発せられる時に違和感を感じる場合もある。もちろん、その曲を愛してやまないわけなので歌詞を一度和訳してみたり、意味を調べては感嘆したり発見したり、そのまま覚えたりすることもあるのだけれど一度それらをやめて、和訳とは違うけれど曲に内包されるものやオリジナル歌詞の意図するところから少しズレてみたり、重なってみたりしながら日本語の歌詞をつけてうたうことが好きだ。

『 There Will Never Be Another You』という曲がある。
Chris Montez (クリス・モンテス)がカバーしているバージョンがとても好き。私はこの曲が流れ出すと何処でも構わず踊ってしまう。いや、ステップを踏みながら歩き出し、クルクル回ったりしてしまう。ちょっとだけ泣きそうになりながら。この曲が流れ出すと勝手に身体が感応してしまう。甘ったるく感じるかもしれないけれど60年代ポップス(クリスモンテスはこんな繊細な歌い方、最初は嫌だったみたいだけど)に夢中になっていた時期、この曲をそのまま歌ってみたりもした。けれどなんだかしっくりこない。それならと、この曲を聴いて身体が感応するままに自分なりの和訳をつけてうたうことにした。
すると、聴いていた時と同じようにステップを踏んで歩き出したくなるし、クルクル回りたくなる。言葉と音(リズム)そして身体との関係を考えたりするきっかけにもなるのだけれど、自分の言葉(母国語)でうたうことについての発見もあった。それはまた別の話になるので割愛。

なんでもうたってみて気付けることがたくさんある。


『 There Will Never Be Another You』
日本語歌詞意訳:見汐麻衣

キミがいないフロアに この曲が流れたら
合わせてひとりシィング ほおづえやめてスウィング
だけど見つけだせないよ

ゆるやかに過ぎていく キミのいない世界で
いつものようにシィング 拍手のなかに
探してしまう笑顔を

(コーラス)ララララ ラ ララララ♪

いつものようにシィング 踊ってハネてスウィング
だけど忘れられないよ

誰もいないフロアに この曲が流れたら
大きな声でシィング 響きわたると
探してしまうあなたを


 


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