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寿司日乗106

2021年1月30日(土) 晴れ

「15時…マジか」独り言。
起床時間がめちゃくちゃになってきている。余りに腹が減り過ぎて起きた。
怠惰な暮らしに突入しているとはうすうす気付いていたけれど、今日はまぁ土曜日だし…と自分を慰める。

洗濯機を回し、適当に飯を食べ、雑用をやって16時半、風呂に入り渋谷。
パルコGX落語会 〜林家けい木の挑戦状5DAYS〜4日目に向かう。林家木久扇一門の新進気鋭の二つ目「林家けい木」が今の落語界を代表する真打を招き、5日間連続で落語会を開催。ということで今夜は古今亭文菊師匠を招く日。寄席に頻繁に行っていたのは10年前。落語の何が面白いのかと聞かれても正直、これがこうでこうだから面白いと私の稚拙な知識と言葉では少しも言えないのですが、寄席や独演会に足繁く通うに連れ、「人間」というものをとても好きになった。人の戯言、情け、しょうもなさ、可愛さ、寂しさ、怒り、卑怯さ、強情さ、狡さ。それがですね、全部ひっくるめて愛しいもんじゃないかと思う様になるんですね。可笑しな生きもんだなと思うんですよ。噺家の声色、芸、身のこなし。話術ひとつで人間の悲喜交々、時代背景、歴史、食べ物の旨さ、不味さなんかをですね面白おかしく、時にシリアスに、生唾を飲む様な、瞬きを忘れる様な、終いには身を乗り出して聴いてしまうというような時間の中にできればずっと居たいなと思うんです。

私の贔屓は柳家三三師匠。今じゃもう即完でチケットもとれやしないんですが、当時はほんとよく、聴きに(観に)行っていました。
それで、今夜の文菊師匠がですね、スンバラシイ。あぁ、これはまたコロナが心配だけれども、行けるうちは寄席に通おうと思いました。

渋谷のセンター街なんか全く普段は歩かないのですが、今日はなんとなく通ってみたんです。人の多さよりもですね、その街の外観やネオンを見ながらふと、ここはもう旧市街なんじゃないかという感覚が沸き起こりまして、少し前の過去から踏み出すことを拒んでいる人達のディストピアという、ひと月家から出ない日々のせいか頭がおかしくなったのか立ち止まりそんなことを思いました。背筋がゾッとしたんですね。なんだろうか。まぁ、戯言だと思って聞き流してもらえればありがたいです。

帰宅後、そのまま寝落ち。起きると3時半。
着替えて布団に入るとひんやり冷たく、それが気持ちよくてすぐに寝た模様。

昼:レトルトカレー、野菜サラダ、納豆
夜:赤飯、アジフライ、エビチリソース、缶ビール2

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