桜と血
4月に入ってからとても暖かい日が続いたせいか、今年は桜が早く咲きました。
日本人にとって特別な花と言っても過言ではない桜ですが、何故、私たちは桜を見て不思議なほどに琴線に触れるのか?
梶井基次郎の「桜の樹の下には」では、桜の花が人の血を吸って染まっていると思っている主人公が、半ば妄想的に話しをしています。
確証のない夢のような、フワッとしていてでもどこか狂気的な考えをしていると思います。
桜の生命力だけでここまで見事な花はつけられない、謂わばこの桜の木の下にいる人間のお陰で綺麗な花をつけていると語っているのかもしれません。
怨念とも呪術ともとれるのです。
日本人の空気感で、私も桜が咲くと切ない様な気持ちになります。
季節の変わり目だったり、出会いと別れの節目に咲く花だから、ハラハラと散って逝く姿が悲しく目に映るのかもしれません。
春は優しくて残酷。
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