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クイナをこよなく愛するマングース

時はバブルのまっただ中。都会では高級車や高級クラブ、ブランド品等が支配する中、本州の北の外れで密かに誕生した男

地球世紀19XX年人類史上ごくまれにいる男の物語である

前回のあらすじ

ドックにこもってしまった彼を無理やり引きずり出してパチ屋に連れて行った司令官。最初はふて腐れた態度をとっていた彼だが、巨大な施設パチ屋を見て驚愕する。不安を感じながらも彼は司令官とともに中に入るのであった。

第4話 パチ屋脱出作戦!後編

彼は心なしか怯えていた。初めて入るパチ屋と言う巨大な施設を目の当たりにして……
司令官から離れないよう歩くのに必死だった。ガラス張りの壁へと近づいた時、その壁は触れなくとも自動で開いた。

司令官は気にも止めず歩みを進める。彼はより一層怯えながら司令官の後に続いた。

司令官は、けたたましい音とピカピカ光る台を一つ一つ物色し「これかな?」と言ってその前に座った。

周りにはあまり人が居らず、司令官はポケットからライターとタバコを出し台の前に置きながら「お前は隣に座って見ていろ。絶対に動くんじゃないぞ!」と言って席を離れた。

一体これから何が始まるんだろう……不安と緊張で彼の心は限界を迎えていた。すると指揮官が箱持って戻ってきた。彼は少しホッとして胸を撫で下ろした。
司令官は箱の中のコインをピカピカ光る台に入れてはボタンを押す作業を始めた。

それから数十分がたち………

指揮官はまた席を離れた。彼はこのコインが沢山有ると、きっと司令官は喜ぶんだと思い、辺りを見回した。すると少し離れた台に沢山のコインが有るのを見つけた彼はすかさず両手にそのコインを持てるだけ持ってきて、指揮官の台の所に置いた。

少しすると指揮官は戻ってきて台を見るなり、

「増えてる?」と首をかしげながら彼の方を見た。司令官はきっと喜んでくれてると思い彼は司令官にどや顔をしたそれを見た司令官は「お前まさか!どこからか持ってきた!今すぐ返して来い!」と怒鳴り散らした。しかし何枚持ってきたのかわからないため結局、そのままお借りするという形でそのコインを使う事となった。それから数時間…………

遂に彼は限界を迎えていた。飽きてしまったのだ。彼は決心した。ここから脱出しなければ……と。

彼は考えた。脱出のチャンスは司令官が席を離れた時。その時がチャンスだと。しばらくするとまた司令官は席を離れた。
遂にチャンスがきた!彼は司令官の姿が見えなくなると一目散に駆け出した。彼は、勢いよく外へ飛び出し脱出する事に成功したのだ。

しかしここからが試練の始まりでもあった。車で来たため足がないうえに道が分からない。心細くなった彼はついに泣いてしまった。
床屋の前で泣き崩れていた彼を見た床屋のご主人が外へ出て来て彼にたずねた。彼はパチ屋から脱出してきた事を話し身分も明かした。(親身になって対応してくれた床屋のご主人と女将さんの事は今でも忘れてません。感謝しています。)

交番で身を寄せていた時司令官が姿を現した。泣き疲れていた彼だったが安心感からか涙が溢れて止まらなかった。

無事パチ屋から脱出に成功した彼。しかし迷子になり床屋のご主人に発見される。そのまま交番へ行き身を寄せている所に司令官が現れる。彼は安心感からか涙するのであった。


色々な経験をした彼。保育園で3年間の教育課程を終えた彼は新たな教育を受けるため小学校に送られる事となる!そこではまだ見ぬ知らない世界が彼を待ち構えていた……。

次回 小学校突入!

君は歴史の証人となる!

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