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UPDRS Part IV 4-2

UPDRS Part IV 4-2

【引用開始】
4.2 ジスキネジアの機能への影響
評価者への指示:ジスキネジアが患者の活動および社会とのかかわりに関して、どの程度日常に影響しているか、その程度を決めて下さい。患者および介護者の返答や評価者自身の診察室での観察所見を活用して最良の結論にたどりついて下さい。

患者[および介護者]への指示:この1週間を通して、何かをした時、あるいは人と会っていた時に、これらのけいれん様運動が生じて困ったことがありましたか?そのためにしていたことを止めたり、あるいは人と一緒にいられなくなったりしましたか?

0:正常: ジスキネジアがないか、あったとしても活動や社会とのかかわりに影響しない。
1:ごく軽度: ジスキネジアはいくつかの活動に影響をおよぼす。しかし、患者はジスキネジアが出ているあいだも通常はすべての活動ができ、すべての社会とのかかわりに加わることができる。
2:軽度: ジスキネジアは多くの活動に影響をおよぼす。しかし、患者はジスキネジアが出ているあいだも通常はすべての活動ができ、すべての社会とのかかわりに加わることができる。
3:中等度: ジスキネジアが出ているあいだ、ジスキネジアのため、通常いくつかの活動を行うことができないし、いくつかの社会とのかかわりに加わることもできない。
4:重度: ジスキネジアが出ているあいだ、ジスキネジアのため、通常大部分の活動ができないし、大部分の社会とのかかわりに加わることができない。
【引用終了】
【出典元】Official MDS Translation Copyright | Last Updated January 29, 2019© 2014 - 2019 International Parkinson and Movement Disorder Society

ここでは、機能への影響を評価することになっています。

機能って?って感じがしました。

そして、質問項目の内容では、何かをしたとき、人と会ったときに、ジスキネジアが活動や社会に影響しましたか?といった具合で進んでいきます。

質問して、患者さんがイメージできていないようであれば補足説明をすると良いともいます。

例えば、どのような活動かを補足説明するには、「IADL(Instrumental Activities of Daily Living)=手段的日常生活動作」に関連した補足をすると良いと思います。

IADLについて評価する項目としては下記のものになります。
Lawtonの尺度が一番有名ですね。

* 電話使用
* 買い物
* 食事の準備
* 家事(清掃、身の回りの片づけなど)
* 洗濯
* 移動
* 服薬管理
* 財産の取り扱い・管理
Lawton MP, Brody EM. Gerontologist 9:179-168,1969.

※男性の場合は食事の準備と家事と洗濯は、項目にありません。

正確な評価を行うためには、ちょこっとのことですが、こういうことができるかが大切だと思います。


次は、UPDRS Part Ⅳ 4-3 です〜




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