- 運営しているクリエイター
#ライトノベル
【3分間ラノベ】例のフラグイベント
「このアイドル、昨日も出ていなかったけ?」
「じゃあ、あんた、昨日出ていたアイドルの名前覚えてる?」
「いや……」
「顔は?」
「こんな感じだった、ような」
「朝の番組なんていつもこんなもんよ」
姉の指摘はもっともなことだ。情報番組といっても、その内容はいつも何も変わらない。何を見ても変わらない。つまり情報量がほぼ無いのだ。
「午前8時です!午前8時です!」
その情報番組が告げる時報を見て、腕時
【3分間ラノベ】親方ぁ、空から女の子がぁ。
「親方ぁ、空から女の子がぁ」
「おいおい、今日は金曜日じゃねーぞ」
「いや、それが……」
「まあ、降ってくるなら男手の方がありがたいがな」
「いや、でも……」
「ああ?なんだってんだ?」
「いや、ほら、あれ……」
「ん?おお、本当に人が降って……ってえらく速いな」
「ほぼ自由落下ですね」
「……」
「……」
「お前、スカイダイビングの落下速度がいくつか知ってるか?」
「えっと…」
「時速200k
【3分間ラノベ】 冷蔵庫の少女
午前2時過ぎ。咽が渇いたので、布団からはい出して台所に行き、冷蔵庫を開けた。そうしたら、暗く黄色い灯りの中でリカちゃん人形のような美少女が身を縮めて震えていた。
俺は寝ぼけているのだろう。そう思い一旦、そっと冷蔵庫を扉を閉じた。そうして深呼吸を2回繰り返して、もう一度冷蔵庫の扉を開けた。すると、リカちゃん人形のような美少女が今度は半べそをかいて、こちらの目をじっと見つめていた。涙目の美少女と