一人では叶えられない、難しい方の「やりたいことリスト」が叶う瞬間
この10年、我が家は一人ひとりがとても忙しかった。
それぞれが人生の礎を作るために懸命だった。
なので9年間、家族4人での旅行は一度もなかった。
数か月前のある日、長男だったか次男だったか
「ねぇ、また家族旅行しない?」と提案してきた。
友人や仲間との時間が大切なお年頃。
子供たちがそんな風に言うのが若干不思議ではあったけれど、、、
その提案が嬉しくない母親はいないか?とも思った。
そして、このタイミングを逃してはいけない気がする!と、はっきり強く感じた私は、即家族会議を開いた。
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夫は土日祝が休日の人。
有給など取ったことも取ろうと思ったこともない人。
長男はまだまだ新人サラリーマン。
土日祝が稼ぎ時の営業マン。
次男は意外とまじめな理系大学生。
平日は学業優先のため、出来れば長期休暇中に旅行はしたい。
私、
推しのコンサート日以外は一応家族最優先?!なんとでもなる、というお気楽兼業主婦。
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まず夫と長男の予定はどこまでいっても平行線だ。
どちらかが歩み寄るしかない。
ここは夫が仕事のいくつかをリモートにすることで、長男の休みに合わせてくれた。
私と次男はかなり余白ありなので、あとの二人に出来る限り合わせる。
場所は私と次男は東南アジアを希望。
他の二人は長期休暇は難しいとのことで、国内を希望。
出来る限り合わせると決めた私と次男は、国内旅行に同意。
結果、10年以上昔、何度か友人家族達と連れ立って訪れていた懐かしの場所を選択した。
朝、車中にてリモート会議のあった夫に代わって、運転は長男。
昔のように、旅行の行程を説明しながらお約束事の確認をしたり、子どもたちのトイレや荷物を気にしたりする必要もなく、、、
事前に行ってみたい所を家族LINEに投げておくだけで、なんだかいい感じに旅が進んでいく。
写真が得意な次男が、何気ない写真を撮ってくれている。
「わたしは雨女で」と言った人に対して、
「天気が操れるほどの人物ってスゴイですね」という辛辣な返しを聞いたことがある。
雨女というネガティブワードのつもりだっただろうにな、、、(+o+)、と思う反面、確かにそうだよね、と思う節もあった。
なので、夫のことを「彼は晴れ男です」というのはとても気が引けるのだが、、、
ここぞという時に必要以上に晴れさせる夫を、やはりどうしても「晴れ男だ」と思わざるをえない。
この日も気持ちの良い最高の秋晴れを用意してくれた。(そういうことにしておく(笑))
お陰で八島湿原や霧ヶ峰をおおいに満喫できた。
八島湿原、、、
hibiyaのワークショップにご参加くださっているMe活生に、
「明日、わたし、長野へ行くんです」と言ったら、おすすめしてもらった場所。
気持ちの良さげなカフェやお勧めのケーキ屋さんも一緒に教えて貰い、家族旅行を一段と素敵に彩ってもらった。
コミュニティのありがたさ、安心感、信頼度、半端ない。
昼過ぎ、宿にするコテージに着いて、バーベキューコンロの使い方をスタッフさんに聞く。
そしてお決まりの高原テニス🎾✨
12年ぶりにラケットを握った私達は、あまりの下手さ加減にケタケタと笑いが止まらない。
少しずつ工夫をしてうまくなろうとする過程が、それぞれ4人の個性が出ていて、またこれも興味深く面白い。
私は足首をアブにかまれパンパンに腫らしながらも、それでも楽しく夜は更けていった。
二日目、男子陣は朝からゴルフコースへ出掛けたので、私はお得意のソロ活へ。
車で小1時間、ゆっくり景色を流しながら、空の青さに誘われて、湖へ。
そして一人、痒い足をペチペチ叩きながらサギを眺めた。
その時に感じたことは、
いくら1人でいても、大切な人のあれこれを考えている限り、私は独りじゃないんだということ。
諏訪湖近くのオススメしてもらったケーキ、あの人にも送ろうかな。
野沢菜漬けは、あの方が好きそうだから、お土産に。
頭の中にはたくさんの人がいてくれるのだ。
ソロ活も残り3時間となったところで、イングリッシュガーデンなるものへ潜入。
これこそソロ活ならではの場所!
どこを切り取っても絵になるお庭の中を、植物を美しく育てる事の大変さに敬意を表しながら、満喫した。
夕方三人を迎えに行き、親子初のゴルフコンペの模様を聞きながら、帰路へ。
たった38時間だった。
でも、この時間を作るために、私達家族は9年かかった。
もう4人だけでどこかへ旅行することは、この先ないかもしれない。
だからこそ、一つ一つの光景が愛おしく、大切に残したい想い出となった。
「今しかないかも!」
これを逃さなくなってきたのは、エンディングノートのお陰ではないだろうか?と強く感じる。
やりたいことを叶えるには、一朝一夕ではいかないことも多い。
だからこそ、その機が熟したタイミングを見送りたくない。
東南アジアが無理かな〰️ってなった時、
「またいつか行けるか」と諦めなくて良かった。
残された時間は決して無限ではないのだから、「いつか」の約束は訪れることなく終わることもある。
一つ一つ「今でしょ」はしっかり捕まえていきたい。
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