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自分事にする

 年間250回も登壇をしていると「松本さんの話は聞きやすいし理解もしやすい。なぜそんなことができるのですか?」と聞かれる機会が多くあります。
 今まで聞いた中で一番わかりやすかった。
 そんな声を頂く秘訣を今回は書きます。

自分の言葉にする

 プレゼンテーションなど想いを伝えるためには「自分の言葉にする」ということが非常に重要です。
 案外単純なことなのですが、一方でかなり難しいと感じる人も多いかもしれません。  「話しているのだから自分の言葉になっているのではないか?」とおっしゃる方もおられますが、話せる、話せない。以前に話している内容が自分が理解し、納得し、発しているということが自分の言葉になります。
 例えば、仕事のプレゼンテーションを行うとします。営業担当者が製品を紹介する際、その商品についてどれだけ想いを持っているでしょうか?
 カタログ上から読めるスペックや特徴をそのまま伝える。これでは、自分の想いが何も乗っていません。最終的には、自分としては関心のないものを買ってください。という想いだけを相手に伝えることになってしまいます。

全てを自分事にする

 話を受ける相手も商品そのものに関心がない人が売り込みだけかけてきた。と見えてしまいます。そのようなプレゼンテーションを聞いても、「あ、単なるセールスをしたい人なんだな」としか感じなくなります。

 そういうことをなくすためには紹介する内容全てを自分のモノにする必要があります。ただ、当然紹介する製品など法人向けの大きいものであれば気軽に触れる機会もないでしょうし、特殊な業種の場合は、そのイメージすら持てないかもしれません。そういう場合はその業界の世界のことに関心を持って、自分がその世界に近づく。ということも必要です。

 私の場合は、あらゆる業界の人たちと仕事上でお付き合いしました。それぞれの業種の人たちがどんなことに関心があって、どのようなことを行っているのかを見たことがありますし、それ以上にその業界のことを面白く思い、色々なことを深掘りしていました。業界紙などを見ることもありましたし、そのお客様がどのようなことに関心があるのか。なども気になって確認をしていました。
 業種によってはどっぷりハマることもあり、映像配信のビジネスをやっていた時には、放送局や映像配信の裏側を知りたくて放送局向けの機器を購入し、実際に編集や配信の仕組みを試してみました。そこまでは行き過ぎなのでは?マニアックすぎでは?と思われる方もおられますが、その位はまり込まないと自分事で話すことが難しいと感じています。最近ではAIの講演などもさせて頂いていますが、実際にAIを使ったサービスやAIそのものを活用してみたりしています。

常に自分事で考える

 仕事やプライベートでも、自分の知らない世界に触れる機会があると思います。関心がないから・・・とは思わずに常に自分事で考えてみると話をする際深みが増したり、自分事で話ができるようになります。
 多くの知識・・・だけではなく、自分主観で情報を認識しておくことで、どんなことでも自分事で話せるようになります。
 普段からであれば、わざわざ資料や情報を探して認識しなくても、自然と身につけることができるようになります。

 「関心がないからチェックしない」
 「自分の仕事とつながらないから」
 と考えず、常に自分の糧になると考え、前向きに関心を持つことで相手に話をした時、わかりやすいと言ってもらえるようになります。
 プレゼンだけではなく、普段の会話や営業活動などでも使えますので、ぜひ皆様も試してみてください。

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