「古いデジタル」使ってませんか?
みなさま、コロナ禍で一気にハイブリッドワークが浸透しましたが、その一方で働き方が変わらずハイブリッドワークだと成果が出ない。今まで以上に時間がかかるという人が多くおられるのではないかと思います。
「それ、古いデジタル活用のまま変わってないのではないですか?」という話は今回のテーマです。
「メール」という旧世代のデジタル
1995年にWindows95が登場したことにより、一気に働く現場のデジタル化が進みました。メールや表計算、ワードなど、今や当たり前のことがこの時登場したのですが、今や2023年、つまり28年経った今でも同じデジタルツールを使った働き方をしているように見えます。
「いや、変える理由はないし」
とおっしゃる方も多いかもしれませんが、それ、今時では「古い」「恥ずかしい」仕事の仕方になっているかもしれませんよ?
若者は「メール」を使っていない現実
今時の高校生や大学生の間ではメールを使いません。なぜ、メールを使わないのか。
それは手紙&ハガキという文化を彼らは体験していないことが背景にあるのかもしれません。
昭和時代に生まれた人であれば、年賀状など最低でも年に一回は手紙&ハガキを書くことがあります。当然、受け取る機会もあるでしょう。その手紙&ハガキをデジタル化したものが「メール」です。
若い世代は元々のアナログ「手紙&ハガキ」も体験していませんから、デジタル上の同じ仕組みも使うモチベーションがありません。
実際に私は大学や専門学校の授業で学生と話をしたり新卒採用の方々と話す機会がありますが、メールという手段を使っていない。社会人になって使うようになった。という人がほとんどでした。つまり、令和時代において、「メール」はもうすでに「古いデジタル」になっているのです。
実際、プライベートでメールを使っている人も「最近、広告メールか迷惑メールしか届いていないかも?」という人が多いのではないでしょうか?
古いデジタルの場合、今となってはデジタルに明るくない人が使っている。ということが言えます。迷惑メールや詐欺メールについてもそれほど耐性の無い人として狙われている可能性が有ります。
つまり、「古いデジタル」は危ないものでもあるのです。
今時のコミュニケーションは?
では今時の世代が使っているコミュニケーションツールはなんでしょうか?
人によっては「LINE」と言われる方々も多いですが、最近のZ世代は「InstagramやTwitterのダイレクトメッセージ(DM)」を活用されているケースが多いように思います。(Facebookのメッセンジャーはもう少し年齢層高い世代が利用しています。)
ともにメッセージ機能です。
メッセンジャーの良さは気軽さ、手軽さ、迅速さで優れているところです。
パソコンを前提としたものではなく、スマホなどのモバイルデバイスで使うものであり、サッと取り出し、伝えたいメッセージのみをうち、気軽に即応答することができます。
メッセージを受信した際にもスマホのお知らせやバイブレータなどで案内が来ますので、即気付くことができます。
「メールもスマホで使えるんだからそれで良いのでは?」という方もいまだに多いですが、ドキュメントを作り込む必要があるメールと気軽に話しかけられるメッセージでは大差があります。
また、同僚などに話しかける際に「今手紙に書くからちょっと待っていて」ということを行う人はいないでしょう。
わざわざ便箋を出して手書きで文章を書き、封筒に入れ渡さなくても、即話しかければ終わりです。この違いがデジタル上でも同じことなのです。
つまり、今メールでやり取りしている。ということは、「誰かに話すことで済むことも手紙でやり取りをする」という動作を行なっていることと変わらないのです。
メッセンジャーは会話がデジタル化したものですので普通の動作となります。
若い世代の人から見ると「なぜ面倒な手紙のやり取りをしているんだろうなぁ」と思いながら見られていることも多くあります。
実際に学生さんたちにメールを使っている会社ってどう思う?と聞いた時「Slackではなくメールなんですか?本当ですか?冗談ですよね?」と返してくる学生さんも多くいます。
コロナ禍で学生さんたちの手続きを窓口&紙からメールに変えたという学校もありましたが、そもそもメールを使っていない学生達が戸惑ったなんて話もあるくらいです。
最適なデジタルが効率化につながる
今時のデジタルコミュニケーションでいうと「会話=チャット」「情報交換=SNS」になります。
日本のスマートフォンユーザーが多数派になり、どこでも誰とでもコミュニケーションを取ることは日常の中でも当たり前になっています。
家族との会話も音声通話ではなく「LINE」で取ることが当たり前になっている人も多いでしょうし、プライベートでメールを送っていない人も多いでしょう。SNSを使って自分の情報発信をしながら遠くにいる友人などとコミュニケーションを取っている方も多いでしょう。
なぜ、通話や直接会いにいってコミュニケーションをしないのか?それは非効率だからではないでしょうか?
「仕事の場合は非効率でも良い」なんてことはなく、むしろ効率を上げ、本来行うべき業務に時間を割り当てることがますます必要な時代です。
現場改革、現場の効率化を進める上でも、「古いデジタル」から今どきの「新しいデジタル」への置き換えが必要になってきています。
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