悔いのない人生　～成長～

★魔法の言葉：せっかく〇〇だから

2021年の幕開け。この年末・年始は、いつになく日本の年末・年始らしい過ごし方を堪能する機会となりました。自分史上、最大の激動の年だった2020年を改めて振り返り、2021年にやり遂げたいことを妄想などもして、カレンダーの並びで、日数的にはあっという間だったお正月休みでしたが、かなり濃厚に過ごしました。

いろいろなことを振り返りながら思い出した、昔、何かの雑誌で目にした、あるトップアスリートの言葉。確か、有森裕子さんだったかな。何か、予期せぬことが起きても、「せっかく〇〇だから」と発想を変えて、全てを「チャンス」と捉えるようにしている、という素敵な言葉。例えば、道を間違えても、「せっかくこっちに来たから、あの素敵なカフェに入って優雅な時間を過ごそう」とか。そういう考え方が昔から大好きで、いつの頃から、それが私の生活の軸となり、人生の根幹を形成しています。

「あの苦労があったからこそ、人間の心の奥深い世界を学ぶことができた」

「あの失敗があったからこそ、他人への優しを身につけることができた」

「あの挫折があったからこそ、感謝の心の大切さに気が付くことができた」

もし私たちが、人生で与えられた苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失を振り返り、これらの言葉を語ることができたら、それらは、人生における「不運なできごと」ではなく、逆に、素晴らしい何かを得たという意味で、人生における「幸運なできごと」になっていきます。

★「成功」より「成長」？！

そこで浮上する疑問；どうすれば、私たちは、人生の苦労や失敗や挫折を振り返るとき、「それがあったからこそ」と語ることができるのでしょうか？

ドイツの哲学者、ニーチェ曰く、その答えの中に使われている大切な言葉は、「成長」。

「それがあったらこそ、私の心はこうして成長を遂げることができたのです。私は、一人の人間として成長することができたのです。そして、素晴らしい人生を、歩むことができたのです。だから、もし、この人生をもう一度繰り返せと言われるならば、喜んで、この人生を、もう一度生きるでしょう。」

では、なぜ、「成長」という言葉を使い、「成功」という言葉を使わないのでしょうか？それは、人生において、「成功」は約束されていないから。「成功」という言葉の意味が、自分の「夢」を実現することであり、自分の「願望」を実現させることであるなら。いかに一生懸命に夢を描き、願望を抱いても、それが実現しないことは、あります。それが人生の現実ではないでしょうか。

それでも、私は、自分のコーチングにおいても、大きな「夢」を描き、深い「願い」を抱いて歩んでいくことが重要だという思いでセッションを進めます。その「夢」の実現を求め、「願い」の実現を求め、「成功」を求めて歩んでいこうとします。

なぜか？それは、人間は「成長」できるからです。

ニーチェも言っていました。「夢の実現に向けて思いを込めるとき、願いの実現に向けて力を尽くして歩むとき、成功に向けて全身全霊で努力を続けるとき、我々は一人の人間として、大きく成長できる。」

人生において、「成功」は約束されていません。しかし、人生において、「成長」は約束されています。もし、私たちが、人生で与えられる苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失を、自分の「成長の糧」とする覚悟があるなら、人生において、「成長」や約束されています。私たちは、かならず「成長」していくことができます。

人生という名の山に登る目的、目指すものが、「人生の成功」ではなく、「人間の成長」であるなら、私たちは、必ず、その山の頂に立つことができると信じて、一歩一歩、着実に前進できたら良いなと思います。

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私は、エクササイズ・コーチング研究所を主宰しています。

コーチングの冒頭にエクササイズを入れて、

エクササイズによってもたらされる脳や体への影響を最大限に活用しながら

コーチングを実施し、効果を高めようとしています。

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