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映画の感想

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映画とかドラマの感想とか。
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2022年6月の記事一覧

「古見さんは、コミュ症です」(2022)

伏し目がちの池田エライザはかわいい。 ちょっと心が温まる優しいドラマ。古見さんを始め登場人物はみんなと仲良くなりたいのに、「コミュ症」だったりナルシストだったり潔癖症だったりこだわりがあったり。みんな不器用で優しく愛おしい。

「点と線」(1958)

松本清張原作、時刻表トリックの嚆矢にして名作。トリックの肝になる東京駅のホームからみえる「あさかぜ」はブルートレインになる前の時代。 鉄ちゃん的にも見どころ満載。 高峰三枝子が美しく儚い。

「ペンタゴン・ペーパーズ」(2017)

スピルバーグ監督作品、トム・ハンクスとメリル・ストリープ主演というビックネームの作品なのに知らなかった。面白かったけどあまり話題にならなかったのはちょっと地味だから? クライマックスの盛り上げ方はいかにもハリウッドかな。 ベトナム戦争はアメリカ合衆国という国にとってのいわば「黒歴史」なんだろうなと思う。

「奥様は、取扱い注意」(2021)

綾瀬はるか、もう大好きです。かっこよくてかわいい、21世紀の峰不二子。アクションシーンに痺れます。

「ラプラスの魔女」(2018)

広瀬すず、福士蒼汰、玉木宏、櫻井翔、豊川悦司。 「ラプラスの悪魔」からのイマジネーションをこう広げるのはいかにも東野圭吾らしい。ただ映画としてはちょっとチープな感じ。広瀬すずに救われてるけど、櫻井翔は大学教授には見えない。原作をよむべきだったか。

「ゆるキャン△」(2020)

2020〜2021年のマイベスト。何度見てもこんなに楽しくてなごめるドラマはかつてなかったとおもう。2020年代の「スイングガールズ」だと思う。 このドラマの不思議な心地よさは、リンの「何やってんだあいつら」で表現される、若い女の子なのにベタベタせずお互いをいい感じに放っておく距離感、それにタイトルのままのオフビート感だと思う。何よりみんな可愛い。福原遥と田辺桃子はもう飛び出したけど、他の子たちもこれから活躍しそう。鳥羽先生も\(^o^)/

「警視庁物語 深夜便130列車」(1960)

「警視庁物語 深夜便130列車」(1960)シリーズ物の映画。 実はこの映画、鉄ちゃんの楽しみ満載の映画です。 汐留貨物駅で駅留になって引き取り手のないトランク。中には若い女の死体。当時珍しいコンタクトレンズ。出だしは松本清張の「点と線」を彷彿とさせます。 地味な刑事物だけど、今見ると昭和30年代の鉄道(隅田川や汐留にかつてあった貨物駅、大阪府警の前を走る市電)や街の様子が細かく描かれた記録映画にもなってる。出演するのは加藤嘉、花沢徳衛、菅井きんといった昭和の名優たち、

「インターセプター」(2022)

Netflix映画。なかなか面白かった。 絶海の洋上にあるアメリカの弾道ミサイル防衛ステーション。テロリストが奪ったロシアの核ミサイルを迎撃できる最後の砦を襲うテロリストとそれを護ろうとする女性大尉の孤独な戦い。 ただ現代のミサイル防衛システムなら、まあるいレドームはありえなくて平面のフェイズドアレイレーダだろうとか、ミサイルランチャーも今ならVLSだろうとか、そのあたりの感覚が30年古いけど。まあ楽しめるエンターテインメントかな。セガールばりに孤独に戦う主人公や大統領が女

「舟を編む」(2013)

神保町シアター。少し前の映画でレンタルで観てるけど映画館でかかるというので。 言葉の海を渡る舟=辞書を編纂することになった、松田龍平演じる生真面目でちょっと「コミュ症」気味の青年のお話。 オダギリジョーとの黒木華の、いかにもなチャラ男チャラ子が「マジメ君」に負けて辞書作りに熱意を持つ流れがいい。 この映画は「神保町映画」でもあります。辞書編集部の呑み会はいつも「酔の助」 数々の映画ドラマのロケで使われた、今は無きここも名店 完成した辞書「大渡海」のポスターには麻生久美子

「大河への道」(2022)

伊能忠敬を描いた映画かとおもったらちょっと違う。中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、橋爪功。 千葉県佐原。町おこしで大河ドラマ誘致を狙う総務主任の中井貴一。筆を折って久しい偏屈な老脚本家の橋爪功を口説いて取材を始めるが、調べていくととんでもないことがわかってしまう。 同じキャストで現代と伊能忠敬の時代を描いていきます。楽しい歴史and町おこしコメディ、でもラストはなかなかな感動。北川景子は着物も似合って美しい。