10万円の給付金振り込みが、今月中どころか10月までずれ込む可能性について
(5/14追記) 拙稿は税務署編として公開したのですが、その後の報道で判った事項がパンパンでてきてしまいましたので、タイトルを所管する総務省に変更しました。また追記が複数ありますので、追記分を目次に設定しました。その他、全般的に細かく筆入れしちゃいましたので、先にスキしてくれた皆さまには謹んでお詫び申し上げますm(_ _)m
(5/28追記) 拙稿のタイトルは「本当に、痒いところに手が届く政治とは<総務省編その1>」でしたが、現在のものに書き改めました。
ネットを見ていると、給付金の申請書はまだ全然届かない、アベノマスクももっと届かない、なのに税金の納付書はしっかり届いた、という声がたくさん上がってますよね。
そこで、こんなことを考えました。
「国民の皆さん
税務署を所管する大臣として、ひとこと国民の皆さんに説明させて頂きます。
皆さんのお手元に、そろそろ税金の納付書が届いた頃かと存じます。
なぜ、皆さんが心待ちにされておられる給付金の申請書よりも先に届くのかと、憤りを覚えられた方も、たくんさんおられるのではないかと思います。
実は、年末とか年始の早い段階で準備を始めて、今やっとお手元に届いたものなのです。
税金の基準日が、毎年の年末と決まっていますから、そこから大急ぎで準備を始めて、やっと作業が終わった、という次第です。
給付金の申請書より、先に届いてしまって、誠に申し訳ありません。
申し訳ありませんが、そんな事情ですから、どうぞご理解ください。
給付金の申請書につきましては、各地方自治体で、今、職員の方たちが一生懸命準備されておられます。
税金の納付書よりも、はるかに短い期間で皆さんのお手元に届きますから、それまで、あと少し我慢してください。
新型コロナウィルスの影響で、国民の皆さんには自宅での自粛までお願いしており、本当に心苦しい限りです。
もし、税金の納付が厳しい、という方がいらっしゃいましたら、納付時期を延長する手続きが出来ます。ネットで「納税延期」と検索するか、お近くの税務署にお問い合わせください」
って、麻生太郎財務大臣がTVに出演して国民に呼びかけたり、YouTubeで訴えたら、自民党の支持率ウナギ上がりになってしまうかも知れませんけど、どうでしょうかね。←んな訳ない(笑)
ちなみに、安倍総理が原稿読み間違えて、「入金は、早くて8月」と言ってしまったことに自分で気づかないことに批判が集中していますが、
現実的には、入金はもっと遅くなるかも知れないってご存知でしたか?
複数の関東圏の自治体が、今月以降、派遣紹介会社に人材募集の手配を始めたのですが、仕事内容は以下の通りです。
<補正予算成立前から受付を開始した某A市の場合>
仕事の内容:電話による給付金に関する問い合わせ対応、または給付事務
期間:今日から6月末、7月末、または8月末まで
<都内B市>
仕事の内容:電話による給付金に関する問い合わせ対応、または給付事務
期間:今月下旬から6月末まで。但し延長の可能性あり
<某県C市>
仕事の内容:電話による給付金に関する問い合わせ対応、または給付事務
期間:今日から9月末まで
給付事務はいずれも、書類の開封、内容の確認・点検、PCへの入力となっています。PCに派遣の人が入力したデータを、職員の人がチェックして、それを金融機関に送って処理してもらう流れでしょう。
いったん金融機関にデータが送られたら、そこでデータを寝かせておく理由は全くありませんので、即日振込が実施されるでしょう。
でも、そのデータが金融機関に送られるタイミングは、上記の募集期間内に作業がすべて予定通り終わるとしても、一部は10月にずれ込むということになります。
給付事務が、現状想定されているのよりも、もっともっと大変だった場合、10月でも給付されない人が出てくる可能性がある訳です。
私が承知しているのは関東圏のケースのみですが、関東圏以外でも、そんなに各地方自治体の準備内容が違ってくるとは、あまり考えられません。
そして、上記の募集内容を見る限り、給付事務は9月末まで続く見込みと最初から想定して募集しているところがある、ということです。
知り合いのブログで確認したのですが、今市役所へ行くと、マイナンバーカードを申請する人達で、窓口がごった返ししているそうです。
マイナンバーカードが発行されると、給付金申請がパソコンやスマホでできるようになるらしいからです。そうした、ネットからの申し込みが、紙ベースの給付金申請よりも、先に処理される見込みです。
私も7年以上前、マイナンバー制度の普及に関して、永田町で総務省の支援作業をしたことがあり、マイナンバーカードが普及していくことは、自分にとっても嬉しいことです。
ただ、そのごった返している最中に給付事務を始めてしまうと、当然窓口が超混雑してしまい、それこそクラスター化があちこちで起こりかねません。それを避けるため、給付金申請書の送付タイミングは、若干ずらされるのではないかと思われます。後倒しになるだろう、という意味です。
いや、給付金を配るためにクラスターを発生させたら本末転倒です。
各市町村におかれては、送付のタイミングは慎重に見極めて欲しいものです。
個人的には、もっと事前に、マイナンバーカードを普及させるべきだったろうに、と思います。かくいう私も、まだ申請してませんしw
給付金の受領があまりに後回しにされてしまったと感じた人が、次の給付金はやっぱりマイナンバーカードを取得してネットで申請しようそうしよう、と一人でも多くの人が決心したら、いいですよね。
その人達の背中をポンと押してあげるのが、本当に痒いところに手が届く政治、というものではないでしょうか。
詳細は日を改めますが、次の給付金が出されるかどうかは現状不明ですので、給付金申請以外の手続きで、マイナンバーカード取得推進に貢献する施策が欲しいところです。
5/12追記
給付申請の受付は市役所の本庁窓口でやるものとばかり思っておりましたら、さすがに殺到する人々をさばききれなくなると地方自治体の方々も気づいたようで、郵送のみになるようですね。
書き方が判らなくて質問がある人も、電話でしか問い合わせ対応に応じないようにするようです。
実際に申請用紙が各家庭に郵送されるのは、マイナンバーカード申請が落ち着くのを待ってから実施する地方自治体も出てきそうですね。私の住んでる地元はマスクもまだ届きませんし、給付金は10月頃にマジでなりそうです...。
5/14追記
今朝の東京新聞の紙面トップページの左側の記事として、東京23区と主要都市の給付金申請書の発送スケジュール一覧が掲載されました。
これによると、まだ決まってない所も結構ありますが、発送が7月までかかる、と回答した自治体もあります。おおむね予想通りです。私が住む市はいわゆる東京の市部、にあたり、23区と比べてもろもろ作業が遅いのですが、ホームページを見たら5/18(月)に発送とありましたので、来週には受領できるようです。ちょっと見直しました。
5/14追記その2
さて、5/14の晩には、もっとすごい記事が公開されました。
マイナンバーカードを使ったオンライン申請、同じ人が何度も何度も申請できる仕組みになっているそうです。じゃあ100回申請したら1,000万円もらえるんだねぇ~
んな訳ないだろう!と思ったそこのあなた、正しいです。世田谷区の保坂区長がTwitterでバラしてますが、申請データを人の目で詳しくチェックしているからです。(システムでチェックしたらより確実なのですが、今回はそんな部分まで開発する時間的余裕がある訳ないですよね。)
で、間違った情報入力すると、市役所や区役所から電話がかかってきて、データに不備があるので払えませんよって連絡してくれるそうです。そんな人が同一市内に多数居ると、郵送による支給申請の処理も当然遅くなる訳で、
お金が欲しいばっかりに、何度も何度も申請するのはやめましょう~
こんなことばっかりやってると、マジで10月越えしてきますね。
5/18追記
5/13に、読売新聞に下記の記事が出ていました。
11日時点で約1万件のオンライン申請があった品川区では、職員が連日、2人1組になって、申請内容と住民基本台帳の情報を照合している。不備がないか1件ずつ目視で確認し、振込先の銀行名や口座番号などに間違いがあれば修正。1日の処理は約100件が限度といい、同区の寺嶋清・特別定額給付金担当課長は「オンライン申請は手入力の項目が多く、ミスがあると支給までさらに時間がかかる」と話す。
と、言うことは、オンライン申請分を処理するのに100日かかる、ということになりますね。3か月と10日です。GW返上で作業していたとしても、終わるのは8月にずれ込む、ということになります。
(画像はネットから拾ってきました。)
上記の東京新聞の記事によれば、品川区が郵送申請のための書類を送付するのは5/21です。5/25の週からは、オンライン申請と郵送申請の両方の処理が品川区では始まる、ということになります。全体が終わるのはいつなのか、はまだ誰にも判らない状況です。
郵送申請の方は、記載内容に不備がないかの確認、住民基本台帳と照合、オンライン申請と重複がないかの確認、世帯あたりの振り込み金額(世帯人数✖10万円)の一連の作業が済めば、入力項目としては照合のためのキー番号、銀行番号に支店番号、口座番号と口座名義人でしょう。口座名義人の情報は、金融機関側でコンピューターに照合させるために必要です。そこで初めて書き間違いが発覚して、金融機関から役所に連絡がいき、役所から申請者に連絡が行く流れでしょう。
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