『イタリア旅行』(1953年 R・ロッセリーニ)
『イタリア旅行』(1953年 R・ロッセリーニ)
遅ればせながら、初めて観た。
『“男と女と一台の車とカメラがあれば映画ができる”とJ=R・ゴダールに言わしめた、ヌーヴェル・ヴァーグ の原石的傑作とされるフィルム』
という生意気な覚え方をしていた。
生意気な時代をとうに超えた今、初めて観てよかったと思う。
英国のお金持ち夫婦のイタリア旅行。
それでも、高級車とバーグマンの美貌以外は、人生の後半にもなれば理解できる、普通の会話。
なのに、「死と隣り合わせの生」のイタリアの日常、カタコンベにポンペイの遺跡。
1900年前の生きる夫婦の逃げるカタチ、マグマの今、と地震のある地球、高級車から覗く、街娼の印象。
人生は、はかないからこそ、愉しく生きる。
古代があるから今があり、影があるから光がある。の本当の意味を描いている。
「ポンペイ」はいま、東京で感じられるのかな?
行ってみようかしら。
それとも、伊ポンペイへ飛ぶ?
まだまだ、観てないいい映画、いっぱいだ!
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