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事実と解釈

こんにちは。リブハック研究所の上野です。今回は人とのコミュニケーション、ないしは人が何かを判断する時に非常に重要な概念をお話しするので、ぜひ皆さんも意識を集中させて聞いていただけたらと思います。

事実と解釈について

事実とは本当にあった事柄。真実のこと。(https://ja.wikipedia.org/wiki/事実

解釈とは、個人的または恣意的理解の仕方のこと。(https://ja.wikipedia.org/wiki/解釈


事実と解釈の違いについて

まず皆さんにお伝えしたいのは、「判断材料が事実か、解釈かによってその物に対する理解が全く異なる」という点です。

例えば、みんな大好きなYoutubeを例にしてみよう。はじめしゃちょーはYoutuberであること。これは事実ですか、解釈ですか・・・・そう事実ですね。では、はじめしゃちょーは面白い。これは事実ですか、解釈ですが・・・・これははじめしゃちょーのYoutubeを見ている受け手の主観的な判断によるものなので解釈に当たります。

では、これをもとに日常のコミュニケーションを取ってみましょう。「最近さ、はじめしゃちょーのYoutube見てんだけどさ、めっちゃ面白くて!お前も見てみない?」「へぇ〜、そんなに面白いの? てかはじめしゃちょーって誰なん?」「え!!?お前はじめしゃちょー知らないの?はじめしゃちょーっていうのは・・・」

いかがでしょうか。人とのコミュニケーションでは往々にして解釈によって話題になるものが話されることが多いです。なので、人が思っているその物事に対するイメージは最初に伝えた人とのコミュニケーションでできています。ビジネスにおいて、それは致命的となってしまいます。僕が新卒時代の頃はそのことが全くわかっていない社員だったと思います。

毎週の営業会議ではこのような伝え方で上司に伝えていました。「今月の目標は2件に対して、僕は〇〇社と〇〇社が受注できると思っています。」「本当にその2社はいけるのか?」「はい、僕がツールの説明をした時にかなり良い感触でしたから」「ふーん、それで決裁者からツールの月額料金を支払うと聞いたのか?」「いや聞いてないですけど、すごく興味を持ってくれていたので・・・」

僕はその時その時の営業の質を自分の解釈によって報告していました。本当であれば、「決裁者と会えたのか」「決裁者はツールを具体的に活用するイメージを持てているのか」「支払う意思を持っているのか」などをメモ書き・メールなどの事実で報告していれば、その後の具体的なアクションが変わるので、受注率も変わっていたかもしれません。

このように特にビジネスの世界では解釈でコミュニケーションをするのは相当危険なので、今自分が話している内容が事実なのかそれとも自分の解釈なのかはきちんと理解できるようトレーニングされることをオススメします。

この事実と解釈については多くの方がすでに説明してあるものがあるので、よりイメージをつけたい方はそちらもご活用ください。


コミュニケーションの中で解釈は不要?

今まで解釈のことをダメなもののように言っていますが、全くそんなことはありません。例えば最近皆さんを脅かしている新型コロナウィルスに対してどんな解釈を持つでしょうか。「仕事がなくなってしまう。人生おしまいだ」という解釈をする方もいれば、「オンライン化が進む良い機会だ。この状況で好転させられるビジネスチャンスはないだろうか。勉強時間が増えてラッキー」と解釈する人もいるでしょう。

すべての物事に対する事実を見ることは大切です。ただ、その事実を見た後に肯定的解釈をするのか、それとも否定的解釈をするのかによって、その人が捉える世界は全く変わって見えるでしょう。能力開発を行っているアチーブメント株式会社社長の青木さんはこのように述べています。「事実は1つ、解釈は無限大

これからの時代は情報を扱う(事実を見抜く)能力

IT専門調査会社IDC Japan 株式会社の調査では2025年までに世界の情報量は163ゼッタバイトまで増えると言われています。それはGBになおすと163兆GBという途方も無い数字になります。この情報量が僕らに一斉に叩きつけられたらどうでしょう?ひとたまりもないし、めちゃめちゃ疲れると思います。

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だからこそ僕らは少ない時間で情報を精査して判断する能力が問われています。

1次情報・2次情報・3次情報

少ない情報で情報を精査するためには、やはり事実を早く把握することが大切です。そのためには情報をこのように分類してあげると分かりやすいです。1次情報とは情報の出所です。何も脚色がついていない、いわゆる生データと言われるものです。そこからTVや新聞、そしてSNSを利用した口コミが人に見てもらうために情報を加工(解釈)して伝えていきます。3次情報、4次情報も同じような形です。

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さて、みなさんに質問です。どこの情報で物事を判断していますか。2次情報で判断していませんか。5ちゃんねるを見てその商品の質を決めていませんか。大事なのは1次情報です。ここを見ることなしに人の言ったことだから、メディアの言っていることだからと鵜呑みにするのは避けたほうが、みなさんの目を養うためには良い選択だと思います。

最後に

今はフェイクニュースやメディア操作されている情報などが多く、巧妙に真実が隠されていることも多いです。情報の割合でいうと、20%が本物・真実であり、80%は偽物・解釈でしょう(ソースはありません笑。パレートの法則に基づく)。だからこそ、20%を見抜いていく力を早くから身につけることは大事だと思います。僕も日々精進したいと思います。

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