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自分の当たり前のなかに潜んでいる「強み」

社員から言われて気づいた「文章を書く」という強み

自慢話に聞こえると具合が悪いけど、以前社員にこう言われました。「社長はいいですよ、文章をすらすらと書けるのだから……」、すらすらは言い過ぎだと思うし、いい文章かどうかは別として書くことには抵抗がありません。

これは本好きのおかげです。小学生の頃は図書館に入り浸り、コナン・ドイルや江戸川乱歩やジュール・ベルヌなどを読んでいました。シャーロック・ホームズ、怪人二十面相、十五少年漂流記などにも心を躍らせたなあ。

いまでも本は大好き、本屋さんや図書館にも定期的に足を運んでいます。本好きから始まった文章を書くこと、これが仕事の一つになっているのだから、僕の「強み」だと思うのです(原稿が続くとげんなりするけどね)。

「ないものねだり」はブランディングの落とし穴です

多くの人は自分の強みに気づいていません。不思議なことに、多くの人が自分にないものを求めます。自分にできないことが気になるからです。でもね、この「ないものねだり」はブランディングの落とし穴だと思うのです。

なぜならば、自分にないものを追求し、それが独自の強みになるかというとそれほど簡単ではないからです。せいぜい人と肩を並べられるようになるのが関の山。人と同じレベルでは強みにならないし、誰もお金を払いません。

人がお金を出してでも欲しいのは「他にない独自性」です。それはないものではなく、自分の持っている「あるもの」のなかに存在します。いま持っているものを磨き高めた方が、お金を払ってもらえる「強み」になります。

自分にとっては当たり前で、苦労しなくてもなくやれること

周りは大変というけれども、「自分にとっては当たり前で、それほど苦労しなくてもやれること」・・・個人だけでなく企業や組織もそうですが、これは必ずあります。気づいているか、気づいていないかだけの違いだけです。

まずは自分のなかのあるものに気づくこと、そして強みとして活かすこと、これをとことん徹底すれば、他にない独自性を生み出せます。さらに一つの強みでは同質化しやすいので、複数の強みを組み合わせることですね。

その組み合わせが、人や市場が予想しないようなものならば、黙っていても注目が集まり、独自性はとんがります。自分と他者を差別化するものは「本人が当たり前と思っているなかにこそ潜んでいる」、これをお忘れなく!

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