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経営者の落とし穴!成功体験が窮屈な判断を生む!

わかっていてもはまってしまう経営の落とし穴

経営にはいろいろな落とし穴があります。 落とし穴の存在をわかっていてもそれにはまります。 なかには自分で落とし穴を掘っているような例も見受けられます。 どんな落とし穴かというと、「成功体験に縛られる」です。

成功体験そのものが悪いように聞こえるかもしれませんが、 そうではありません。 多かれ少なかれ、 人は成功体験があることで成長できます。 成功は自己肯定感を高め、次のステップへの意欲を生み出してくれるからです。

「こうやればこうなる」という経験に基づく判断から、自然と余裕も生まれてきます。 であるならば、「成功体験はいいことではないの」と思われるかもしれませんが、いやいやこれが落とし穴になるのです。

成功体験に縛られると、経営は錆び付いていく

成功体験はなぜ落とし穴になるのでしょうか。 一度でも成功を体験すると、それが確固たるものとして定着してしまう可能性があるからです。「この方法が正しい」という強い思い込みが根付きます。 これが結構厄介なのです。

例えば、割り引きで売上を伸ばしたところは、割り引きが一番の方法だと信じています。 あるヒット商品が業績拡大につながると、次のヒット商品を探し求めます。しかし、 同じ方法がいまも通用するという保証はありません。

時代や価値観が大きく変わるいま、いつまでも通用するような方法などないと思ったほうがいいのです。 過去の成功体験に縛られていると、 経営課題の解決策はどんどん錆び付いていきます。 この錆び付きが怖いのです。

変化を好機にするために、成功体験を捨てよう

企業が生き残るは、 時代の潮流や顧客ニーズの変化に対応して自らを変容させなけれねばなりません。 成功体験に縛られて、 変化を頑迷に拒んでいると、 変化の波に乗ることは出来ず、 沈没してしまう可能性があります。

少子高齢化、人口急減、生産年齢人口の減少、消費の成熟化、生成AIの出現・・変化を数え上げたら切りがありません。 しかも、いま起きている変化の波はこれまで経験したものとはあきらかに異質で、 複雑で、巨大です。

でも、 考え方次第では、大きな危機であると同時に大きな好機でもあります。 好機につなげるには、 これまでの延長線で考えるのではなく、 新たな価値を創出し、市場を切り開くような大胆な発想の転換が必要です。

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