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トランスミッタとiMac

 電子機器を買うと使いこなすまでに随分時間がかかる。コンピュータやタブレットやスマホは当然だがテレビも同じだ。テレビの明るさや音声の調整画面なんて20年間、ほとんど見たことがない。しかも、チャンネルの切り替えにしか使わないテレビ付属のリモコンはすでに故障して、修理不能で、現在はネットで購入した汎用のリモコンを使っている。データ放送のボタンもあるが、このリモコンもチャンネルの切替以外は使ったことがない。でも、どんなリモコンでもテレビを見るだけなら何の問題もない。
 今回はイヤホンの設定画面を探した。イヤホンの設定画面を探したのはイヤホンを差し込んだら生の音声が消えてしまうか、それとも生の音声とイヤホンを通しての音声が同時に出るかの切り替えが可能なのかが気になったからである。そんなボタンが有る確信はなかったが、探して見つけた。
 テレビ脇の端子にイヤホンを差し込む訳ではない。Bluetooth対応のヘッドホンからテレビの音声が聞こえるようにしたいと考えて「トランスミッタ」を買って端子に差し込んだ。ヘッドホンから音が出て、接続には成功したけれども音が小さくて使い物にならない。
「ならば、補聴器で受信したらどうだ?」
これは見事に大きな音に増幅された。しかし、補聴器ならばBluetoothで繋ぐ必要はない。悔しくて翌日ヘッドホンを触っていたら大きな音になった。これで家で補聴器がなくてもテレビ視聴ができる。しかも、耳の良い妻も一緒に視聴できる。
 トランスミッタの使い方に慣れるまで時間はかかったけれども気分は良い。今朝、24インチiMacの購入手続きを済ませた。昨夜は下取りに出す壊れて動かない27インチiMacのシリアルナンバーが台の裏に書いてあることを突き止めて、ひっくり返して調べたところで眠くなった。今朝、AppleStoreにアクセスして慎重に注文を進めた。
「あれっ」
最終確認で価格が35万円に跳ね上がっている。もう一度点検したら、一昨夜24インチiMacを「バッグ(買い物かご)」に入れて、そのページからログアウトした注文が残っていて2台注文するところだった。
 便利なんだが、慎重にしなければいけないと思っているところに、しばらくして
「問題が発生した」
と、AppleStoreからメールが来た。注文番号・電話番号・メールを入力してAppleにログインを試みたら登録が間違っていると撥ね付けられた。色々変えてログインしようとしたがどうしても注文を確認できない。仕方なくカスタマーサービスに電話するとAIが指示を出してくれたが、結局アドバイザーに直接電話して不具合の原因を探した。11年前Appleに登録した電話番号がスマホではなく家の電話だったことが判明する。また、アドバイザーの指示に従ってiPhoneの設定を見ると、注文が処理できなかった原因はapplePayの引き落としがVISAではなくau-payに切り替わっていたことだった。
 無事に注文確定。早ければ明日にはカラフルなiMacが届く。大変だが、苦労することは楽しい。トラブルを楽しむ根気強さが必要らしい。
「いつまでできるか?」
この恐怖を味わいながら過ごす毎日である。


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