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出来るの限り自然体で無理のない体幹を目指し、体の連動動作を規則正しく、美学的に一貫した全体を形成させたい。

弓道の美しい哲学

弓道について、書きはじめて4回、弓道Ⅳとなった。弓道部に入部した理由は、弓を構える美しさに憧れたためでした。当初、的中に固執していましたが、基本の形が整えば自然と的を射ることができると学びました。

このことは目から鱗でした。

弓道における「基本の形」とは、正しい姿勢や動作、精神的な集中力を指します。これらの基本が整っていると、射手は無理に的を狙うことなく自然と的中することができるというのです。

弓道の場合は、身体の形が正しく、リラックスして集中していれば、射手は弓を引く動作そのものに焦点を合わせることができます。そして、無理な力みなく、呼吸と一体になり、自然に矢を放つことが可能になります。そうなると、射手は的の中心を直接目指すのではなく、正しい形と動作をとることで結果として的中するという、弓道の美しい哲学を体現しているのです。

弓道はただ的を射るのではなく、自己と向き合い、集中力を養う瞑想のような側面があることに私は魅了されました。最初の矢を放った瞬間、私は知ったのです。これはただのスポーツではなく、私の精神を鍛え上げるための修練だと。

私は以前よりもより一層一本一本の矢と稽古に心を込めて、技術と心の成長を同時に探求したいと考えます。

会得するために

はじめに、日常の練習は試合(今は審査会)のつもりで

弓道を練習する際、私は常に「練習のときは試合のつもりで、試合のときは練習のつもりで」と心に留めています。試合では矢数が制限されており、一射ごとに真剣に向き合います。しかし、練習の際は何本でも引くことができます。ただ漠然と矢数をこなすだけでは意味がありません。練習も試合のように、一射一射を丁寧かつ自分の状態を意識しながら行うことが重要です。射法八節を意識し、節目ごとに自分の状態を確認しながら進めるよう心掛けています。
 
そして、当たっても外れても、一射ごとのプロセスをしっかりと意識して反省することが大切と考えています。外れた際はもちろんですが、当たったときもなぜ当たったのか、外れたときはどこが問題だったのかを確認し、常に向上心を持ち続ける様に心掛けています。

私が在籍している弓道部では、毎回、最初に試合形式の五人立ちで練習いたしますので欠かさず参加するように心掛けています。射と体配の練習が同時にできるためです。体配が難しく感じるかもしれませんが、立射だけでなく座射も取り入れることで、弓道の基本を徹底的に身につけることができます。
五人立ちの時で何かが違和感があると感じたとき、過去の練習のときの自分の状態を思い出し、修正することができるようにしています。そして次の乙矢で修正するようにしています。

弓道の基本のポイント

弓道の基本のポイントを次のように意識しています。
 
今、意識している4つ挙げてみます。
 
1.足踏みは正確に
矢束分を正確に踏み開くことが重要で、左右の親指は的の中心線上に位置するよう意識する。

2.顔向けをしても体の三重十文字はぶれない
顔向けの際に体まで一緒に動かないよう意識する。

3.上半身と下半身を正しく整える
足踏みで踏み開きを固め、胴造りで上半身を整えることで、横の線を意識し整える。

4.下腹部に少しだけ力を入れる
下腹部に軽い力を入れることで、縦の線を意識し整える。
 
これらのポイントをしっかりと意識して、3Dイメージングでチェックしながら、五重十文字を完成させ、弓道の上達を目指しています。
出来るの限り自然体で無理のない体幹を目指し、体の連動動作を規則正しく、美学的に一貫した全体を形成させたい。

さて、初げいこで、弓道の的前の後、総評で練士の方から体配、射法八節の一連の動作で意識しなければならない『弓道の基本の動作注意点8項目正・胴・目・息・腰・残・間・確』についでお話しがあった。初めて聴く語彙であった。

次回はこれをお伝えしたい。

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