寅さんを追って〜 上野編
私の好きな俳優の1人である渥美清は、「男はつらいよ」で有名である
好きな理由は、彼の演技力というのもあるが、その他に私の今住んでる地域と同じ地域出身という点が、愛着を湧かせる。
彼は、上野車坂町(現在上野7丁目)で生まれ、板橋の清水町で育ったという。
東京の下町に住む私にとって、彼の存在は身近なものである。とりわけ上野や板橋は私の生活圏でもあるわけで…… 親近感からか、彼の生まれた、上野の車坂を訪れることにした。
上野駅周辺編
上野駅を降りすぐの所に、上野7丁目という町はある。一面アスファルトが敷かれたオフィス街は、当時、長屋が連なっていたという証言とはかけ離れている。
近代化の波は凄まじいと思いながら、街を散策する。ちなみに、この地図では車坂町は東上野2.3丁目に表記されているものの、松竹のプロフィールでは、上野7丁目と表記されている。
今回は、松竹の証言に基づいて、上野7丁目で渥清の軌跡を追うことにする。
上野7丁目
上野駅から程近くにあるこの街は、飲み屋街が多く、SCPの酩酊街を彷彿とさせる……
彼が生まれた時は、多くの長屋が立ち並ぶ典型的な下町であったというが……その面影は昭和と共に消えていったのである……
歩いてみて、小さい道が多い点や、入り組んでいる点が当時の面影を残すのかなと感じた。この地域は、上野の山と呼ばれる上野公園が近く、自然と都会がバランス良く共存している。このような立地は、山手線の内側だと比較的珍しいのではないだろうか。
幼き渥美清が見た景色とは異なるかもしれない、しかし、彼の生まれた土地に実際に触れることで彼の演じる車寅次郎や渥美清に少し近づけたのかなと、思い上がる旅であった。
また、旅を終えた後に「男はつらいよ」を視聴すると感慨深いものがある……
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